
プールの塩素は髪の大敵
スイミングスクールや健康のために定期的にプールを利用する方は、慢性的な髪のパサつきや色落ちにお悩みの方も多いのではないでしょうか。その原因の多くは、プールに含まれる塩素(次亜塩素酸)にあります。
塩素は殺菌目的でプールの水に添加されていますが、髪のタンパク質を変性させ、キューティクルを傷つける作用があります。週に数回プールに通う方はこの影響が蓄積しやすく、気づいたときには深刻なダメージになっていることもあります。
コスタヘアーでもスイミング通いのお客様から「カラーが思ったより早く落ちる」「髪がゴワゴワする」というご相談をいただきます。今回は、水泳習慣がある方向けに、プール前後の正しいケアを解説します。
塩素が髪に与えるダメージの仕組み

キューティクルの破壊
塩素はアルカリ性であるため、髪のキューティクルを開かせます。長時間浸水することでキューティクルが剥がれやすくなり、内部のコルテックスが露出します。コルテックスが傷つくと髪の強度が低下し、ぱさつきや切れ毛が増えます。
タンパク質の変性
塩素は髪の主成分であるケラチンタンパク質を酸化・変性させます。これにより髪の弾力性と保水性が失われ、乾燥した藁のような質感になることがあります。
カラーの退色を早める
カラーリングをしている方にとって、塩素は色素を脱色させる作用があるため、色落ちが通常より大幅に早まります。特にブリーチをしている髪や明るいカラーは影響を受けやすく、くすんだ色味になることがあります。
頭皮への影響
塩素は頭皮の皮脂も除去するため、プール後に頭皮が乾燥しやすくなります。乾燥が続くとフケやかゆみ、皮膚バリア機能の低下につながります。
入水前の準備が最大の防御
髪をぬらしてから入る
プールに入る前に、シャワーで髪を十分にぬらしておきましょう。髪はスポンジのように水を吸収する性質があります。あらかじめ清水で満たしておくことで、塩素水の吸収量を大幅に減らすことができます。これは最も簡単で効果的な対策です。
トリートメントやオイルでコーティング
入水前にアウトバストリートメントやヘアオイルを髪に塗布すると、塩素水が髪の内部に浸透しにくくなります。コーティング効果があるシリコーン系オイルやアルガンオイルは、水弾き効果も期待できます。
スイミングキャップの活用
スイミングキャップは塩素から髪を直接守る最もシンプルな手段です。シリコン製のキャップは水の侵入を最小限に抑えられます。競技向けでなく一般用のフィット感がゆるめのキャップでも、日常的なプール利用には十分な効果があります。
プール後のアフターケア
できるだけ早くシャンプーする
プールから上がったら、なるべく早く(理想は30分以内に)シャンプーで塩素を洗い流しましょう。塩素が髪に残留する時間が長いほど、ダメージが蓄積します。
シャンプーはアミノ酸系の低刺激タイプがおすすめです。強い洗浄力のシャンプーは頭皮の皮脂も過剰に取り去り、乾燥を招きやすいです。
塩素除去シャンプーの使用
市販の「塩素除去シャンプー」や「スイマーズシャンプー」は塩素を中和する成分が配合されており、通常のシャンプーより効果的に塩素を除去できます。週2回以上プールを利用する方には、こうした専用製品の使用をおすすめします。
インバストリートメントで水分補給
シャンプー後はトリートメントで失われた水分とタンパク質を補給します。プールの後は髪が特に水分不足の状態にあるため、毛先を中心に十分な量を使い、2〜3分間置いてから洗い流しましょう。
週に1〜2回はヘアマスクや集中ケアパックを取り入れると、ダメージの蓄積を防げます。
ドライヤーでしっかり乾かす
塩素ダメージを受けた髪は自然乾燥にすると乾燥しやすく、ダメージが進行しやすいです。タオルで優しく水分を取り、低〜中温のドライヤーで根元からしっかり乾かしましょう。仕上げにヘアオイルやヘアミルクをなじませて保湿します。
水泳習慣がある方のサロンでのケア
サロントリートメントの頻度
週に3〜5回プールを利用する方は、月に1回のサロントリートメントを取り入れることをおすすめします。自宅でのケアで補いきれない部分を、プロの技術でサポートできます。
コスタヘアーでは、ダメージレベルを確認しながら最適なトリートメントメニューをご提案しています。メニュー・料金はこちらからご確認いただけますので、「水泳を定期的にしている」と事前にお伝えいただくと、より適切なケアが可能です。
カラーリングとの両立について
カラーをしながら水泳を楽しみたい方は、以下の点を参考にしてください。
- 色持ちを良くするカラー選び: 酸性カラーや酸性縮毛矯正はアルカリカラーより退色しにくい傾向があります
- 濃いめの色を選ぶ: 塩素による退色を見越して、少し濃いめのトーンにすると長持ちします
- カラー後1週間はプールを控える: カラー直後はキューティクルが特に敏感なため、最初の1週間は入水を避けると色持ちが改善します
| 週の水泳頻度 | 推奨ホームケア | 推奨サロンケア |
|---|---|---|
| 週1〜2回 | 通常のトリートメント | 2〜3ヶ月に1回 |
| 週3〜4回 | スイマーズシャンプー+週1ヘアマスク | 月1〜2回 |
| 週5回以上 | 毎回入水前コーティング+集中ケア | 月2回以上 |
Q. プールでカラーが緑色になりました。なぜですか?
プールの水に含まれる銅イオン(配管由来)が塩素と反応して、ブリーチやライトカラーの髪に沈着すると、緑色に変色することがあります。この現象はスイマーズグリーンと呼ばれます。対処としては、ビタミンC(アスコルビン酸)を溶かしたぬるま湯で洗うか、専用のスイマーズシャンプーを使うと色が改善されることがあります。
Q. 水泳習慣があると縮毛矯正がかかりにくいですか?
塩素ダメージが蓄積した髪は縮毛矯正剤の浸透が不均一になりやすく、まっすぐになりにくかったり、効果が持続しにくかったりすることがあります。縮毛矯正をご希望の方は、施術前に髪の状態を確認させていただいた上で、最適な薬剤と施術方法をご提案します。ほかにも気になる点があればよくある質問もあわせてご覧ください。
水泳と美しい髪を両立させるためのケアを実践して、健康的で艶やかな髪を保ちましょう。気になる点があれば多賀城店のご案内・名取店のご案内より、お気軽にコスタヘアーまでご相談ください。
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