
髪のポーラスティ(多孔質度)とは
髪のポーラスティとは、キューティクル層に存在する微細な穴や隙間の多さを示す概念です。このポーラスティの高低によって、髪が水分や栄養をどれだけ吸収・保持できるかが決まります。ポーラスティが高い髪(高ポーラシティ)は穴が多く開いており、水分を吸収しやすい一方で乾燥しやすいという特徴があります。対して、ポーラスティが低い髪(低ポーラシティ)はキューティクルがしっかり閉じており、保湿力が高く自然なツヤが出やすい状態です。
ポーラスティは遺伝と後天的なダメージの両方によって決まります。生まれつきくせ毛や細い髪の方はポーラスティが高い傾向があり、繰り返しのカラーリング・パーマ・日常的なアイロン使用によってさらに上昇します。根元と毛先でポーラスティが異なることも多く、特に毛先は処理を重ねるほどダメージが蓄積しやすいため注意が必要です。
正しいトリートメントを選ぶ第一歩は、自分の髪のポーラスティレベルを正確に把握することです。
自宅でできる4つの診断テスト

ポーラスティは専用の機器がなくても、簡単なテストでおおよそのレベルを判定できます。複数の方法を組み合わせると、より正確な結果が得られます。
- 水に浮かせるテスト:洗髪後に自然に抜けた髪を1本取り、水の入ったコップに静かに入れます。ゆっくり沈む髪は低ポーラシティ、浮いたままになりやすい髪は高ポーラシティの傾向があります。
- 濡れ髪の弾力テスト:濡れた状態のひと束を手でぎゅっと握ってから離したとき、すぐに弾力が戻れば低ポーラシティ、戻りが遅く形が残るようであれば高ポーラシティです。
- 光沢チェック:乾いた状態で鏡に映し、全体のツヤを観察します。均一で光を美しく反射するツヤがあれば低ポーラシティ、くすんで光を吸い込んで見える場合は高ポーラシティです。
- 乾燥後の触感確認:ドライヤーで十分に乾かした後、指の腹で毛幹をゆっくり撫でます。滑らかでツルツルした感触なら低ポーラシティ、ざらつきや引っかかりを感じる場合は高ポーラシティです。
これらの診断で「ほとんど低い」「ほとんど高い」と結果が揃えば、そのレベルに合わせたケアを選ぶ目安になります。判定が分かれる場合は「中程度」として対処するのが無難です。週に1回程度、定期的に診断を繰り返すことで、ケアによる変化も確認できます。
ポーラスティ別・最適なトリートメント選択
ポーラスティのレベルによって、必要なトリートメントの種類と使用頻度は大きく異なります。自分のレベルに合っていないケアを続けても、期待する効果は得られません。
低ポーラシティ(健康毛)の方へ
キューティクルがしっかり閉じているため、栄養や水分が浸透しにくい状態です。重いオイル系トリートメントや過度なヘアマスクは、かえって髪表面にビルドアップ(皮膜の蓄積)を引き起こし、べたつきや重さの原因になります。週1〜2回の軽めのヘアマスク、シルク系や水溶性タイプのリーブインコンディショナーを中心に使うのがおすすめです。
中程度ポーラシティの方へ
保湿とタンパク質補給のバランスを意識することが大切です。週1回の濃密トリートメントか、毎日使用するリーブインタイプで継続的にケアします。使う際は毛先に集中させることで、根元のボリュームを保ちながら必要な部分に的確に栄養を届けられます。アミノ酸系シャンプーとの組み合わせも効果を高めます。
高ポーラシティ(ダメージ毛)の方へ
キューティクルの隙間が大きいため、水分と栄養が入りやすい一方で流れ出しやすい状態です。「一時的に潤った感触になるが、すぐにパサつきが戻る」という悩みはこのタイプに多い特徴です。週2〜3回の集中トリートメントに加え、仕上げにヘアオイルで表面を封鎖する「重ね付けケア」が効果的です。ケラチンやアミノ酸などのタンパク質成分が配合された製品を選ぶと、内部の骨格を補修しながら保湿が叶います。
サロントリートメントを取り入れるタイミング
自宅ケアだけでは届かない内部補修には、サロン施術を定期的に組み合わせることが有効です。コスタヘアーでは、スタッフが実際の髪状態を確認しながら最適なトリートメントメニューをご提案しています。
- 低ポーラシティ:月1回のサロントリートメント+週1〜2回の自宅軽量ケアが目安です。過度な施術は避け、キューティクルの保護に重点を置いたメニューを選びます。
- 中程度ポーラシティ:月1〜2回のサロン施術(酵素系トリートメントやタンパク質補給)+週1〜2回の自宅集中ケアを組み合わせます。
- 高ポーラシティ:月2回以上のサロン施術(ケラチン補給・シルクプロテイン補修など)+毎日のホームケアが理想的です。施術直後の効果を長持ちさせるため、自宅での「蓋をするケア」(ヘアオイルやアウトバストリートメント)が欠かせません。
サロンは「内部を補修する」役割、自宅ケアは「水分と栄養を逃がさない蓋をする」役割と考えると、それぞれの目的が明確になります。この役割分担を意識するだけで、ケアの持続性は大きく向上します。
よくある誤ケアと改善のポイント
ポーラスティ診断の見誤りや、ケア方法のミスマッチは、髪の悩みを長引かせる大きな原因です。以下のパターンに心当たりがある方は、ケアの見直しを検討してみましょう。
- トリートメントを増やすほど重くなる・パサつく:低ポーラシティの可能性が高いです。過度なケアによるビルドアップが原因で、一時的にシンプルなシャンプー+軽いコンディショナーのみに切り替えて髪をリセットすると改善することがあります。
- カラー・パーマ直後は調子がよいのに数週間でパサつく:高〜中程度ポーラシティの典型的なパターンです。施術によるトリートメント効果は一時的なため、継続したホームケアが必須です。
- どんな製品を使っても変化を感じられない:製品の浸透を妨げるビルドアップか、使用手順のミスが考えられます。クラリファイングシャンプー(皮膜除去タイプ)で月1回リセットし、正しい手順(シャンプー後にタオルで水分を軽く取ってからトリートメントを塗布)を改めて確認しましょう。
改善は3〜6ヶ月単位でゆっくり進むものです。焦らず同じレベルのケアを続けながら、月に1〜2回は自己診断を繰り返して効果を確認することが、長続きのコツです。多賀城市・名取市のコスタヘアーでは、ご来店時に実際の髪状態を確認しながら、ご自宅でのケアアドバイスも行っていますので、髪のお悩みはお気軽にご相談ください。
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