
成分表示の基本ルール:「多い順」に並んでいる
ドラッグストアや美容サロンでヘアケア製品を選ぶとき、成分表示をじっくり見たことはありますか?「なんとなく良さそうな成分が入っているかな」と感じても、どう読み解けばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
まず知っておきたい基本は、全成分は「配合量の多い順」に記載されているというルールです。これは日本の薬機法(旧薬事法)に基づくもので、リストの先頭に近い成分ほど、その製品に多く含まれています。
たとえば、シャンプーのボトルを裏返すと「水、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン……」のような表記が並んでいます。最初の「水」が一番多く、続いて洗浄成分、泡立て補助成分の順番になっているのがわかります。
成分表示を読む際のポイント
- リストの最初〜5番目:製品の主成分・中核となる成分
- 6〜15番目あたり:効果・機能を補助する成分(保湿・補修など)
- リスト後半:香料・防腐剤・色素など微量成分
この基本を知るだけで、「どんな目的でつくられた製品か」がおおよそ見えてきます。
洗浄成分・保湿補修成分を読み解く

シャンプーで最も重要なのが「洗浄成分」です。ここにどのような成分が使われているかで、髪や頭皮への影響が大きく変わります。
代表的な洗浄成分と特徴
| 成分名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| ラウリル硫酸Na | 硫酸系 | 洗浄力が非常に強く、皮脂や汚れをしっかり落とす。一方で乾燥しやすく、頭皮が敏感な方には刺激を感じる場合がある |
| ラウレス硫酸Na | 硫酸系(マイルド) | ラウリル硫酸Naより刺激が弱め。市販のシャンプーに多く使われる |
| ラウロイルメチルアラニンNa | アミノ酸系 | 低刺激で髪のたんぱく質に近い構造。敏感肌や乾燥毛におすすめ |
| コカミドプロピルベタイン | 両性イオン系 | マイルドな洗浄力でアミノ酸系と組み合わせることが多い |
| デシルグルコシド | 植物由来・非イオン系 | 生分解性が高く、低刺激。敏感肌・子ども向け製品によく使われる |
カラーリングやパーマを繰り返している方、乾燥毛や細毛の方には、アミノ酸系や植物由来系の洗浄成分を中心としたシャンプーが向いています。プロの美容師も[カウンセリング時](/column/hair-salon-consultation-tips-2026-02-21)にこの点を確認して製品を選ぶことが多いです。
保湿・補修成分のキーワード
トリートメントやコンディショナーを選ぶ際は、以下の成分が入っているか確認してみましょう。
- ヒアルロン酸Na:水分保持力が高く、しっとり感をサポート
- 加水分解ケラチン:髪の主成分と同じたんぱく質由来。ダメージ補修に効果的
- セラミドNP・AP・EOP:髪のキューティクル間の脂質を補い、うるおいを閉じ込める
- 18-メチルエイコサン酸(18-MEA):キューティクル表面のCMC成分に関与し、ツヤとなめらかさを補修
- ジメチコン・アモジメチコン:シリコン系の成分。手触りをよくし、摩擦から保護する
「避けた方がいい成分」の正しい理解と、自分に合う成分の見つけ方
インターネットで「シャンプー 成分 避けるべき」と検索すると、多くのリストが出てきます。しかし、美容師の立場から言うと、成分の良し悪しは「髪質や頭皮の状態」との相性によって変わるというのが正直なところです。
よく「避けるべき」と言われる成分の例:
- パラベン(防腐剤):ノンパラベン製品が人気ですが、適切な濃度であれば安全性が確認されている成分です。パラベンの代替として使われる他の防腐剤の方が刺激が強いケースもあります。
- シリコン(ジメチコン等):「毛穴を詰まらせる」と言われますが、シリコンは頭皮に浸透しません。ただし、積み重なりによってコーティングが強くなりすぎることはあります。定期的なクレンジングシャンプーで対処できます。
- 硫酸系洗浄成分:洗浄力が強いので乾燥肌・敏感肌の方には不向きなことがありますが、健康な頭皮の方が使う分には問題ないことも多いです。
自分の髪質・悩みに合う成分の見つけ方
- まず「自分の悩み」を明確にする(パサつき・うねり・細毛・カラー褪色など)
- その悩みに対応する成分が、成分表の上位に来ているかチェック
- 洗浄成分の種類を確認(敏感肌・乾燥毛ならアミノ酸系を選ぶ)
- 実際に1〜2か月使い続けて、髪と頭皮の変化を観察する
サロン品とドラッグストア品の違い
美容師がおすすめするサロン専売品には、補修・保湿成分が高濃度に配合されているものが多く、使い心地や持続性の面で違いを感じやすい傾向があります。一方でドラッグストア品も近年は成分の質が向上しており、「必ずしもサロン品でなければいけない」ということはありません。大切なのは「成分の中身と自分の髪質の相性」です。
コスタヘアーでは、来店時のカウンセリングでご自身の髪の状態に合ったホームケアをご提案しています。「どのシャンプーを選べばいいかわからない」というご相談もお気軽にどうぞ。成分表示の読み方を知ることで、毎日のホームケアがグッとレベルアップします。ぜひ次回の来店時に、今使っているシャンプーの成分表を見せてみてください。
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