
「美容とサステナビリティ」——この2つを組み合わせることが、2025〜2026年の美容トレンドのひとつとして注目されています。使い捨てプラスチックを減らすシャンプーバー、ヴィーガン対応のカラー剤、廃棄物を抑える美容室の取り組みなど、ヘアサロン・ヘアケア業界でも環境への配慮が広がりつつあります。
この記事では、美容とSDGs(持続可能な開発目標)がどう結びついているかを整理しながら、お客様として選択できるサステナブルな美容習慣についてご紹介します。
美容業界のSDGsはどんな課題に向き合っているか
美容業界は、化粧品や日用品のプラスチック包装、カラー剤や薬液の排水処理、フォイルなどの使い捨て用具など、さまざまな環境負荷を抱えています。
プラスチック廃棄物の問題
シャンプーやトリートメントのプラスチックボトルは、年間膨大な量が廃棄されます。2026年現在、日本でもリフィル(詰め替え)パウチの普及や、固形シャンプー(シャンプーバー)の採用によってプラスチック削減に取り組むブランドが増えています。
水資源の消費
ヘアカラーや縮毛矯正は大量の水を使用する施術です。節水型のシャンプー台や廃水処理システムを導入するサロンも出てきています。
成分・原料の倫理性
ヴィーガンカラー剤(動物由来成分不使用)、クルエルティフリー(動物実験なし)の商品を選ぶお客様も増えており、対応する製品ラインナップを揃えるサロンが増加しています。
注目のサステナブル美容トレンド(2026年版)

1. 固形シャンプー・コンディショナーの普及
液体シャンプーと比べてプラスチック容器を使わず、水分を含まないため輸送時のCO₂削減にもなる固形シャンプーは、エコ意識の高い消費者を中心に浸透しつつあります。使い方を少し工夫する必要がありますが、洗浄力・保湿力ともに改良が進んでおり、美容師がすすめるレベルの品質のものも登場しています。
2. ヴィーガンヘアカラーの選択肢の拡大
動物由来原料(コラーゲン・ケラチン等)を含まず、植物・鉱物由来の成分を使ったヴィーガン対応カラー剤は、肌が弱い方やアレルギー配慮の観点からも関心が高まっています。ヘナなどの植物性カラーは以前からありましたが、発色・持続性で従来品に近づいた製品が増えています。
3. リフィルシステムの導入
一部のサロンでは、シャンプーやトリートメントをボトル再利用でリフィル購入できる仕組みを導入しています。同一製品を使い続けるヘビーユーザーには、コスト的にも環境的にもメリットがあります。
4. フォイル不使用のハイライト技法
従来のハイライトカラーはアルミフォイルを大量に使用しますが、フリーハンドで色を入れるバレイヤージュ技法や、少量の特殊なシートを使う技法への移行が進んでいます。廃棄物の削減とともに、より自然なグラデーションが表現できる点も人気の理由です。
5. 地産地消・国内原料の活用
輸送距離を短縮することはCO₂削減につながります。国内の植物原料(椿油、米ぬかエキス、柿渋等)を活用したヘアケア製品は、成分の透明性の高さからも支持を集めています。
お客様として選択できるサステナブルな習慣
サステナブル美容は、サロン側だけが取り組むものではありません。お客様自身の選択でも、環境への影響を小さくすることができます。
ホームケアをシンプルにする
多数のヘアケア商品を少しずつ使い捨てるよりも、自分に合った1〜2種類の製品を使い切る習慣を持つことで、包装廃棄物を減らすことができます。
リフィル可能な製品を選ぶ
ドラッグストアやサロン専売品でも、詰め替え用パウチが用意されているものを選ぶと、プラスチックボトルの廃棄量を抑えられます。
長持ちするスタイルを選ぶ
カラーの頻度を減らすデザイン(グラデーション・バレイヤージュ等)を選ぶことで、薬剤使用量と来店頻度を抑えることができます。環境への配慮と美しさを両立させる賢い選択です。
サステナブルな取り組みをするサロンを選ぶ
HPやSNSで環境への取り組みを発信しているサロンを意識的に選ぶことも、業界全体のサステナビリティ推進につながります。
サステナブル美容を取り入れる際の注意点
「エコ」「ナチュラル」「ヴィーガン」といったラベルがあっても、必ずしも全成分が安全・高品質とは限りません。製品選びの際は、第三者認証(COSMOS認証、ヴィーガン認証等)の有無を参考にすることをおすすめします。
また、天然由来成分でもアレルギー反応を起こす可能性があります。新しいヘアカラー剤やケア製品を試す際は、パッチテストを忘れずに行いましょう。
まとめ:美容習慣をサステナブルにシフトする時代へ
ヘアケア・美容室業界でのSDGs対応は、まだ発展途上の分野ですが、確実に広がっています。固形シャンプーやヴィーガンカラー、リフィル製品など、選択肢は着実に増えています。
「美しくいたい」という気持ちと「地球に配慮したい」という思いを両立させることは、決して難しくありません。次回のサロン選びやヘアケア製品の購入時に、ぜひサステナビリティの視点を加えてみてください。
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