
「ハイライトの入れ方」と調べると、ウィービングやスライシングといった技法の名前から、太さ・量の選び方まで様々な情報が出てきて、結局何を決めればいいのか分かりにくいと感じていませんか?
実は「ハイライトの入れ方」には2つの意味があります。ひとつは美容師側の技法(ウィービング・スライシング・[バレイヤージュ](/column/balayage-ombre-hair-guide)など、薬剤をのせる方法)、もうひとつはお客様に選んでいただくデザインの入れ方(太さ・量・位置)です。先に結論をお伝えすると、技法の選定は美容師に任せて大丈夫。お客様が決めるのは「太さ・量・位置」の3つだけです。所要時間の目安は、全頭ハイライトで2〜4時間、顔まわりだけのポイントハイライトなら1〜1.5時間程度です。
この記事では、[宮城県多賀城](/column/freelance-hairdresser-marketing-methods-2026-02-26)・名取で美容師をしている私が、技法ごとの違い・太さや位置による印象の変化・所要時間と料金の一般的な目安・失敗しない[オーダー術](/column/fine-hair-perm-selection-guide-2026-05-08)まで、初めての方にも分かるよう順番に解説します。
[ハイライトカラー](/column/highlight-color-maintenance-guide-2026-05-23)とは?基本をおさらい
ハイライトカラーとは、髪の一部分に明るい色を細く(または太く)入れることで、立体感・透明感・動きを演出するデザインカラー技法です。全体を均一に染める「ベタ塗りカラー」と組み合わせることで、光が当たったときに自然なツヤと奥行きが生まれます。
最大の魅力は「自然な軽さと立体感が出ること」。真っ黒な髪に入れれば抜け感が増し、ブラウン系の髪に重ねれば外国人風の柔らかい色みが表現できます。
ハイライトが向いている人の特徴は以下の通りです。
- 全頭ブリーチは怖いけれど、少しイメージを変えたい方
- ヘアカラーをしてもすぐ暗くなってしまい、マンネリを感じている方
- 白髪が気になり始めてきたが、白髪染めの暗さは避けたい30〜40代の方
- ナチュラルに立体感を出したい方
美容師が使う「入れ方」=技法は主に4種類
同じ「ハイライトを入れる」でも、薬剤をどうのせるかで仕上がりの質感は大きく変わります。代表的な技法を比較表にまとめました。
| 技法 | 入れ方 | 仕上がりの特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ウィービング | コームで毛束を細かくすくい取り、ホイルに包んで塗布 | 細く均一なラインが出る。最も一般的な手法 | 全体に自然な立体感を出したい方 |
| スライシング | パネル状に毛束を薄く取り分けて塗布 | ラインがはっきり出てコントラストが強い | メリハリのあるデザインにしたい方 |
| バレイヤージュ | ホイルを使わずフリーハンドで表面をなでるように塗布 | 境界がぼけて、根元が伸びても目立ちにくい | 頻繁に通えない方・外国人風の質感が好きな方 |
| ペイント(フリーハンド) | 筆で狙った毛束にピンポイントで塗布 | 顔まわりなど部分的なデザインに強い | ポイントで印象を変えたい方 |
どの技法を選ぶかは、髪の長さ・ダメージ・なりたいイメージをもとにカウンセリングで美容師が判断します。オーダーの際に技法名を指定する必要はありません。「境目が伸びても目立たないようにしたい」「くっきりラインを出したい」のように、なりたい状態を伝えていただく方が確実です。バレイヤージュやグラデーションとの違いをより詳しく知りたい方は、ハイライト・バレイヤージュ・グラデーションカラーの違いと選び方も参考にしてください。
ハイライトの種類を知っておこう

ひとくちに「ハイライト」といっても、幅・密度・入れ方によっていくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握しておくと、美容室でのオーダーがスムーズになります。
細ハイライト(ファインハイライト) 1〜2mm程度の細いラインを全体または一部に均等に散りばめる技法です。色の変化が繊細で、ベースカラーとなじみやすく自然な仕上がりになります。遠目には1色に見えながら、近づくと奥行きを感じるのが特徴。ビジネスシーンや派手なカラーが難しい環境でも取り入れやすい選択肢です。
太ハイライト(チャンキーハイライト) 3〜5mm以上の太いラインを入れるスタイルで、コントラストがはっきりと出るため、一目でわかる存在感があります。個性的でトレンド感が強く、ストリートやモード系のファッションと相性◎。ただし、太すぎると悪目立ちする場合もあるため、全体のバランスを美容師と相談しながら決めることが大切です。
フレームハイライト 顔まわり(顔周り)に集中してハイライトを入れる技法です。顔を取り囲むようにラインを入れることで、小顔効果・明るい印象・抜け感を演出できます。短時間で施術できるため、初めてハイライトに挑戦する方にも最適です。
バレイヤージュ式ハイライト ホイルを使わずフリーハンドで塗布するバレイヤージュを応用した技法。境界線がぼやけるため、より自然な仕上がりになります。根元が伸びてもプリンが目立ちにくいのが大きなメリットです。
太さ・量・置き方で印象はこう変わる
美容室でお客様に決めていただきたいのは、この「太さ・量・位置」の組み合わせです。同じ色でも組み合わせ次第で、仕上がりの印象は別物になります。
| 太さ×量 | 見え方 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 細め×多め | 全体がワントーン明るく見え、近くで見ると繊細な筋感がある | オフィス・学校など落ち着いた環境 |
| 細め×少なめ | ほぼ地毛に見えるが、光に当たると立体感が出る | 初めてのハイライト・さりげない変化 |
| 太め×少なめ | 筋がアクセントとしてしっかり目立つ | ポイントで個性を出したい方 |
| 太め×多め | コントラストが強く、デザイン性の高い仕上がり | ファッション重視・ハイトーンが好きな方 |
置き方(位置)による印象の違い
- 表面(トップ〜中間)中心:動きと立体感が最も出やすい、定番の置き方です
- 内側(インナー)中心:耳にかけたり結んだりしたときだけ見える、さりげないデザインになります
- 顔まわり集中(フレーム):小顔効果と明るい印象をプラス。前髪や顔まわりの筋は伸びたときの見え方も含めて相談しましょう
- 全体にまんべんなく:どの角度から見ても均一な立体感が出ます。白髪ぼかし目的の場合もこの置き方が基本です
所要時間と料金の一般的な目安
「ハイライトはどのくらい時間がかかるの?」というご質問は非常に多いので、範囲別の目安を表にまとめます。料金はサロン・地域・髪の長さによって差がありますが、一般的な相場感として参考にしてください。
| メニュー | 所要時間の目安 | 料金の一般的な目安 |
|---|---|---|
| ポイントハイライト(顔まわり・10〜20枚程度) | 1〜1.5時間 | 3,000〜8,000円程度 |
| ハーフヘッド(表面中心) | 1.5〜2.5時間 | 8,000〜15,000円程度 |
| フルヘッド(全頭) | 2〜4時間 | 12,000〜20,000円程度 |
※上記はハイライト単体の目安です。全体を染めるオンカラーやトリートメントを組み合わせる場合は、時間・料金ともにプラスになります。
施術の流れ
ハイライトの施術は、通常のカラーより工程が多いため時間に余裕を持って来店することをおすすめします。
- カウンセリング(15〜20分):仕上がりのイメージ確認・ハイライトの量・太さ・色みを決定
- ブリーチ(ハイライト薬剤)塗布(20〜40分):ホイルやフリーハンドで薬剤をのせていく。細かいほど時間がかかる
- 放置・発色(20〜40分):ブリーチが狙いの明度まで発色するのを待つ
- オンカラー(20〜30分):ハイライトを入れた部分、もしくは全体にトーンを合わせたカラーを重ねる
- シャンプー・トリートメント(15〜20分):ダメージ補修のトリートメントで仕上げ
合計の目安は2〜4時間。細かいハイライトや全頭タイプは特に時間がかかります。
ブリーチあり・なしの違い
ハイライトには、ブリーチ(脱色剤)で筋を作る方法と、明るめのカラー剤だけで入れる方法があります。
| 項目 | ブリーチあり | ブリーチなし |
|---|---|---|
| 明るさの差 | ベースとの差がしっかり出て、透明感・外国人風の質感に | 差は控えめで、ナチュラルな立体感 |
| ダメージ | 相応にあり。前処理とアフターケアが重要 | 比較的少ない |
| 色持ち | ハイライト部分は退色が速め | ゆるやかに退色 |
| 職場などでの馴染み | 入れ方次第。細め×少なめなら対応しやすい | 馴染みやすい |
初めての方や、ダメージ・職場の規定が気になる方は、ブリーチなしの細めハイライトから始めるのが安心です。逆に「白っぽい筋を入れたい」「透明感の強いアッシュにしたい」という場合は、ブリーチが必要になることが多いです。
色持ちと退色後の見え方
ハイライトの持ち期間は「どのくらいの明るさを入れたか」によって異なります。
- 細めのナチュラルハイライト:3〜5ヶ月に1回のメンテナンスで維持できます
- 太め・フレームハイライト:2〜3ヶ月を目安にリタッチを検討する
退色の経過も知っておくと安心です。ブリーチを使ったハイライト部分は、オンカラーの色素が抜けるにつれて徐々に黄み〜金色っぽく見えてきます。ただしベタ塗りのハイトーンと違って筋状に入っているため、退色しても根元の「プリン」のような境目が出にくく、むしろ自然に馴染んでいくのがハイライトの利点です。退色後の黄ばみが気になる場合は、紫系のカラーシャンプーで抑えられます。
色持ちを伸ばすためのホームケア ハイライト部分はブリーチが入っているため、通常のカラーより色落ちが速いです。以下のケアで持ちを延ばせます。
- カラーシャンプー(紫・シルバー系)を週2〜3回使用して色素補充
- 洗い流さないトリートメントでドライヤー前の熱保護を徹底
- ドライヤーは60〜80℃の中温で乾かし、冷風で仕上げる
- 塩素のある温泉・プールの後はすぐシャンプーして流す
リタッチの頻度や色落ち対策をさらに詳しく知りたい方は、ハイライトカラーの長持ちとメンテナンス方法にまとめています。
白髪ぼかしとしてのハイライト
30〜40代になって「白髪がちらほら気になってきた」という方にも、ハイライトは有力な選択肢です。白髪染めのように全体を暗く塗りつぶすのではなく、白髪の多い部分に明るい筋を散らすことで、白髪とハイライトの境界が曖昧になり、伸びてきても目立ちにくくなります。
- 白髪の割合が低いうちから始めると、自然になじみやすい
- 根元が伸びても白髪の線がくっきり出ないため、リタッチの周期を延ばしやすい
- 「白髪染めを始める前のワンクッション」として取り入れる方も増えています
白髪ぼかしとハイライトの関係については、白髪ぼかしとハイライトの違いで詳しく解説しています。
美容室での正しいオーダー術
ハイライトは伝え方によって仕上がりが大きく変わります。「なんとなくハイライト入れて」という曖昧なオーダーは、イメージとのズレを生む原因になります。以下のポイントを意識して伝えましょう。
1. 完成イメージの写真を持参する 同じ「ハイライト」という言葉でも、美容師と客で思い浮かべる仕上がりは異なることが多いです。InstagramやPinterestで「自分がなりたい」と思うヘアスタイルの画像を3〜5枚用意すると、コミュニケーションが格段にスムーズになります。可能なら正面・サイドなど角度違いの写真や、自然光で撮られた写真を選ぶのがおすすめです。室内の照明と屋外では、明るさの見え方が大きく変わるためです。さらに「これは避けたい」という写真を1枚添えると、仕上がりのズレがぐっと減ります。
2. ハイライトの量・太さの希望を伝える 「細め・さりげなく」「太め・はっきり」「顔まわりだけ」など、具体的な要望を伝えます。全体に入れるか、顔まわりだけかによっても施術時間と費用が変わります。
3. 現在の髪の状態を正直に話す 過去のカラー履歴(特にブリーチ経験の有無)、パーマの有無、ダメージの状態は必ず伝えましょう。髪の状態によってはハイライトを入れられない場合や、施術前に前処理が必要な場合があります。
4. 仕上がりの色みを確認する ハイライトの色は「アッシュ系・ベージュ系・ゴールド系・ホワイト系」など豊富にあります。自分の肌色(パーソナルカラー)に合わせた色みを相談すると、より似合う仕上がりになります。
セルフハイライトをおすすめしない理由
市販のキャップやホイルを使ってセルフでハイライトを入れる方法も紹介されていますが、美容師としては正直おすすめしません。理由は次の通りです。
- 後頭部・頭頂部が自分では見えない:ハイライトは筋の間隔と太さの均一さが命ですが、確認できない範囲が広すぎます
- ブリーチの放置時間の判断が難しい:明度の見極めを誤ると、まだらなオレンジ色や切れ毛の原因になります
- 根元との距離のコントロールができない:頭皮ぎりぎりを狙えば地肌に薬剤が付きやすく、離しすぎると根元だけ暗い帯が残ります
- 修正には倍以上の時間と費用がかかる:ムラになったハイライトの色直しは通常の施術より難易度が高く、サロンでも時間のかかるメニューです
「少しだけ試したい」という場合こそ、顔まわりのポイントハイライトなど、小さく始められるサロンメニューの活用をおすすめします。
よくある質問
Q. ハイライトを入れるのにかかる時間はどのくらいですか? A. 全頭(フルヘッド)で2〜4時間、表面中心のハーフヘッドで1.5〜2.5時間、顔まわりだけのポイントなら1〜1.5時間が一般的な目安です。オンカラーやトリートメントを組み合わせる場合はさらに時間がかかるため、時間に余裕のある日のご来店をおすすめします。
Q. ハイライトはブリーチなしでもできますか? A. できます。明るめのカラー剤で入れるハイライトは、ベースとの明度差が控えめな分、ダメージが少なく職場にも馴染みやすいのがメリットです。白っぽい筋や透明感の強いアッシュを目指す場合は、ブリーチが必要になることが多いです。
Q. ハイライトはどのくらい持ちますか? A. 細めのナチュラルハイライトなら3〜5ヶ月に1回、太めやフレームタイプなら2〜3ヶ月に1回のメンテナンスが目安です。筋状に入っているため根元の境目が目立ちにくく、ベタ塗りカラーより通う頻度を抑えやすいのが特徴です。
Q. 白髪が増えてきたのですが、ハイライトでぼかせますか? A. ぼかせます。白髪の多い部分に明るい筋を重ねることで白髪との境界が曖昧になり、伸びてきても目立ちにくくなります。白髪の割合が低いうちに始めるほど自然になじみやすいため、気になり始めたタイミングでのご相談がおすすめです。
Q. セルフでハイライトを入れても大丈夫ですか? A. おすすめしません。後頭部や頭頂部は自分で確認できず、筋の間隔・太さ・ブリーチの放置時間の判断も難しいため、ムラや切れ毛の原因になりやすいからです。修正には通常より時間も費用もかかるため、最初からサロンで小さく試す方が結果的に負担が少ないケースが多いです。
まとめ
ハイライトカラーは、フルカラーでは表現できない立体感と透明感を自然に演出できる技法です。種類は細め・太め・フレーム・バレイヤージュ式など複数あり、生活スタイルや好みに合わせて選べます。美容室でのオーダーは写真持参・希望の量と太さ・過去のカラー履歴を明確に伝えることがポイントです。
コスタヘアーでは、宮城県多賀城・名取エリアのお客様に向けて、お一人おひとりの髪質・骨格・ライフスタイルに合わせたハイライトのご提案を行っています。初めてハイライトに挑戦する方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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