
プール・海で髪がダメージする仕組みを知る
夏になるとプールや海での時間が増えますが、その後に髪がパサつく、ゴワゴワする、カラーの色が抜けたと感じたことはありませんか。それは偶然ではなく、塩素や塩水が髪の構造に直接ダメージを与えているからです。
プールの水に含まれる塩素は強力な酸化剤です。髪の表面を守るキューティクルはうろこ状の構造をしていますが、塩素にさらされるとそのうろこが剥がれたり開いたりして、内部のタンパク質や水分が流出しやすくなります。さらに、塩素は髪のメラニン色素を脱色する作用があるため、カラーリングしている髪では色落ちが早まります。特にブリーチをしている髪は、もともとキューティクルが薄くなっているため、ダメージが深刻になりやすいです。
海水のダメージメカニズムは少し異なります。塩分濃度の高い海水に髪をつけると、浸透圧の作用で髪の内側から水分が引き出されます。髪が乾いたときに塩の結晶が髪の隙間に残り、摩擦が増してさらにキューティクルを傷つけます。海から上がった後に髪がゴワゴワ・バリバリになるのはこのためです。
入水前にできる事前ダメージ対策

ダメージを減らすうえで、入水前の対策が最も効果的です。髪が塩素や塩水を吸い込む量をあらかじめ減らしておくことがポイントです。
真水で髪を濡らす
プールや海に入る前に、シャワーや水道水で髪全体を十分に濡らしておきましょう。乾いた状態の髪はスポンジのように水分を吸いやすい状態になっています。あらかじめ真水で満たしておくことで、塩素や塩水が髪に入り込む量を物理的に減らすことができます。
洗い流さないトリートメント・ヘアオイルを塗布する
入水前にヘアオイルや洗い流さないトリートメントを毛先を中心に薄く塗布しておくと、髪の表面に膜ができ、塩素や塩水の浸透を緩和できます。保護スプレータイプの商品も市販されており、手軽に使えます。根元よりも毛先・中間部分に重点的に塗るとベタつきを抑えながら効果的に守れます。
スイミングキャップを活用する
毎日プールに入る水泳部員や競泳選手にとって、スイミングキャップは最も確実な保護手段です。完全に塩素を遮断することはできませんが、接触時間と接触量を大幅に減らせます。ゆったり泳ぐ場合でもキャップ着用を習慣にすると長期的なダメージ軽減につながります。
上がった後の正しいアフターケア
入水後のケアを怠ると、塩素や塩分が髪に残ったまま乾燥・酸化が進み、ダメージが固定されてしまいます。帰宅後の対応と当日夜のケアをセットで考えましょう。
できるだけ早く真水で洗い流す
プールや海から上がったら、施設のシャワーで構いませんので、できる限り早めに真水で髪全体を洗い流してください。塩素や塩分が髪に付着している時間が長いほど、酸化やダメージが進みます。帰宅まで放置せず、現地のシャワーを積極的に活用することが重要です。
その日の夜はシャンプー+トリートメントを丁寧に行う
帰宅後は、硫酸塩(ラウリル硫酸ナトリウムなど)を含まない低刺激のシャンプーで優しく洗浄し、コンディショナーやトリートメントを毛先から中間にかけてしっかり塗布します。5〜10分ほど時間をおいて洗い流すことで、失われた水分と栄養素を補給できます。
ドライヤーはしっかり使う
自然乾燥は、濡れてキューティクルが開いた状態が長く続くため、ダメージが進みやすく雑菌も繁殖しやすくなります。入浴後はなるべく早めにドライヤーで7〜8割乾かし、その後ヘアオイルを少量塗布してから仕上げましょう。
水泳選手・夏の海を連日楽しむ方へのケア計画
毎日のようにプールや海に入る方は、単発のケアではなく週単位の習慣として取り組むことが大切です。
毎日のルーティン例
- 入水前:真水で髪を濡らす→オイルまたは保護スプレーを塗布
- 入水後:施設シャワーで即座に流す
- 夜:低刺激シャンプーでしっかり洗浄→集中トリートメントを5分以上置く→ドライヤーで乾燥
週1〜2回の集中ケア
ヘアマスクやディープコンディショナーを使って、15〜20分ほど置く集中トリートメントを週に1〜2回プラスします。内部のタンパク質と水分を補給し、ダメージの蓄積をリセットしていきましょう。
サロンでのプロケア
自宅ケアだけでは補いきれないダメージには、サロンでのトリートメント施術が有効です。コスタヘアーでも、髪の状態を見ながらダメージに合わせたトリートメントメニューをご提案しています。月1回程度の頻度でサロンに来ていただくことで、夏の間も髪のコンディションを整えていくことができます。
カラーリング中の方が特に気をつけること
カラーリング直後の髪はキューティクルが開いた状態にあり、塩素の影響を特に受けやすい時期です。カラーをした直後の1〜2週間は、できればプールや海への入水を控えるか、スイミングキャップを着用するのが理想です。
また、ブリーチをしている方は、塩素によって黄みが出やすくなったり、全体的にくすんだ色に変化することがあります。ダメージによる変色が起きた場合は、自己判断で市販カラーを重ねるのではなく、サロンで状態を確認してもらったうえで対応策を相談することをおすすめします。
プールや海を思いきり楽しみながらも、髪をきれいに保つには、入水前の一手間と入水後の素早いケアの組み合わせが何より大切です。夏が終わった頃に「今年は髪が傷まなかった」と感じられるよう、ぜひこのケア習慣を取り入れてみてください。
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