
剛毛・多毛の方が梅雨に特に悩む理由
梅雨になると、多くの方が「髪がふくらむ」「まとまらない」「スタイルが崩れやすい」といった悩みを抱えます。特に剛毛・多毛の方にとって、梅雨は1年でもっともヘアスタイルが決まりにくい季節です。
その理由は、湿気が髪の内部に浸透しやすくなるためです。一般的に「くせ毛」の方は湿気でうねりが出やすいと言われますが、剛毛・多毛タイプの方も同様に影響を受けます。髪1本1本が太くて量も多いため、湿気を大量に吸収してしまい、外側に向かってどんどん広がっていきます。
縮毛矯正や[ストレートパーマ](/column/kids-straightening-perm-parent-guide-2026-05-21)が梅雨対策として注目されますが、「毎回縮毛矯正をかけるほどのくせはない」「費用と時間をできるだけ抑えたい」という方も多いはず。そのような場合に有効なのが、毛量調整カットです。
カットひとつで梅雨のまとまりにくさを大幅に改善できます。ただし、剛毛・多毛タイプに適した方法と適さない方法があります。今回は美容師の視点から、正しい毛量調整カットの選び方と頼み方を徹底解説します。
剛毛・多毛タイプの特徴と梅雨での問題点

剛毛とは
剛毛とは、髪の毛の直径が太く、コシが強い髪質のことを指します。一般的に髪の直径は0.05〜0.15mm程度ですが、剛毛の方は0.1mm以上あることが多く、手触りがしっかりしています。
特徴としては以下が挙げられます。
多毛とは
多毛とは、髪の本数が多い状態を指します。平均的な日本人の髪の本数は10万本程度ですが、多毛の方はそれ以上の本数があり、全体的にボリュームが出やすくなっています。剛毛と多毛を同時に持っている方は、特に梅雨の時期に悩みが深くなります。
梅雨で起きる問題
梅雨になると、湿度が70〜80%以上になる日が多くなります。髪は吸湿性があるため、高湿環境では内部に水分を多く含みます。剛毛・多毛タイプの場合、その水分量が多くなるため、以下のような問題が起きます。
- 外側への広がり(膨らみ):髪が水分を吸って膨張し、シルエットが大きくなる
- スタイルの崩れ:スタイリングしても時間が経つと広がってしまう
- 重さによる根元つぶれ:毛量が多い分、重みで根元がつぶれてボリュームアップ感が増す
- まとめ髪のもたつき:まとめてもゴワゴワした仕上がりになりやすい
毛量調整カットの種類と特徴
美容師が使う毛量調整のカット技法には、いくつかの種類があります。剛毛・多毛タイプには適したものとNGなものがあるため、しっかり確認しましょう。
セニング(すきバサミ)
すきバサミを使ったカット技法で、髪の内側をすいて毛量を減らします。最もポピュラーな毛量調整方法ですが、剛毛・多毛タイプには注意が必要です。
メリット:量を大幅に減らせる、短時間で処理できる
デメリット(剛毛への注意点):すきバサミを入れすぎると毛先がバラバラになり、表面にアホ毛が大量に出てしまいます。剛毛の場合、カットした断面がしっかりしているため、短い毛が外に飛び出しやすいのです。
適切な割合は全体の15〜20%程度が目安。それ以上すきすぎると、スタイルが崩れるだけでなく、乾燥時にパサつきが増す可能性があります。
スライドカット
ハサミを斜めに動かしながら毛先を削ぐカット技法です。毛先に自然なテクスチャーをつけながら、量を減らすことができます。
メリット:毛先がナチュラルにまとまりやすい、アホ毛が出にくい
デメリット:技術者の腕によって仕上がりに差が出やすい
剛毛・多毛タイプには、このスライドカットが特に有効です。毛先がバラバラにならず、まとまりのある仕上がりになります。
ポイントカット
毛先を縦に細かくカットして、毛先に動きと軽さを出す技法です。
メリット:毛先のまとまりを保ちながら量を調整できる
デメリット:量を大幅に減らしたい場合には向かない
セニングとの組み合わせで使われることが多く、特に毛先のパサつきが気になる方にも向いています。
梅雨前に行うべき毛量調整のポイント
いつ行くのがベストか
理想は梅雨入りの2〜4週間前です。カットしてすぐは切り口が鋭く、馴染みが悪いことがあります。少し馴染んでから梅雨を迎えることで、自然なまとまりが生まれます。宮城県では例年6月上旬〜中旬に梅雨入りするため、5月中にカットするのが理想的です。
美容師への伝え方
毛量調整カットをお願いする際、「軽くしてください」だけでは美容師に意図が伝わりにくいことがあります。以下のように具体的に伝えましょう。
おすすめの伝え方例:
- 「剛毛で多いので、梅雨に備えて毛量を減らしたいです。表面のアホ毛が出ないように注意しながら、スライドカットやポイントカットで調整してほしいです」
- 「毛量を減らしたいですが、すきすぎてバサバサになるのは避けたいです。まとまりを保ちながら軽くしてほしいです」
あいまいな指示は避け、なりたい仕上がりを「まとまりやすい」「広がりを抑えたい」など具体的な言葉で伝えることが大切です。
合わせてやりたいサロンメニュー
毛量調整カットに加えて、以下のメニューを組み合わせるとさらに梅雨対策の効果が高まります。
トリートメント:髪表面のキューティクルを整えることで、湿気の侵入を軽減できます。特に髪質改善系のトリートメントは、剛毛タイプに効果的です。
スキャルプケア:毛量が多い方は頭皮への刺激も大きいため、頭皮ケアも合わせて行うとより健康的な髪を育てられます。
NGカット方法:やってはいけないこと
剛毛・多毛タイプが梅雨前にやってはいけないカット方法があります。
すきすぎは絶対NG
「量を減らしたい」という思いから、すきバサミを多用しすぎるのは逆効果です。全体の30%以上すいてしまうと、毛先がバラバラになり、逆にボリュームが増してみえることがあります。また、すいた部分の毛先が刺激を受けやすく、パサつきや乾燥が進みやすくなります。
毛先だけを短くするカット
「毛先を整えてください」程度のカットでは、毛量調整にはなりません。量が多いのであれば、内側の毛量をしっかり調整するカットを依頼しましょう。
突然の大幅チェンジ
「いっそバッサリ切りたい」という気持ちはわかりますが、大幅なスタイルチェンジは慎重に。剛毛の場合、短くなるほど外側に向かってはねやすくなる場合があります。担当の美容師に相談しながら、段階的にスタイルを変えていくことをおすすめします。
自宅でできる梅雨対策ホームケア
カットと並行して、自宅でのケアも重要です。
ヘアオイルの活用
シャンプー後の濡れた髪にヘアオイルをなじませてからドライヤーをかけると、キューティクルをコーティングして湿気の浸透を防げます。剛毛タイプには少し重めのテクスチャーのヘアオイルが向いています。
乾かし方の工夫
根元から毛先に向かって、上から下に風を当てながら乾かすと、キューティクルが閉じてまとまりやすくなります。横や下から風を当てると膨らみの原因になるので注意しましょう。
スタイリング剤の選択
梅雨時期は、整髪力が高めのバームやワックスが有効です。湿気をブロックする成分が含まれたスタイリング剤を選ぶと、スタイルのキープ力が上がります。
まとめ
剛毛・多毛タイプの方が梅雨を乗り越えるためには、毛量調整カットが非常に有効な手段です。ただし、すきすぎに注意し、スライドカットやポイントカットなど、アホ毛が出にくい技法を選ぶことが重要です。梅雨入り前の2〜4週間を目安に、担当の美容師にしっかり相談して、まとまりやすい髪を手に入れましょう。
コスタヘアーでは、お客様の髪質やライフスタイルに合わせた毛量調整を丁寧にご提案しています。梅雨前の相談はお気軽にどうぞ。
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