
「縮毛矯正とカラーを一日で終わらせたい」「縮毛矯正をしたばかりだけど、カラーしてもいい?」——この組み合わせについての相談は美容室でも特に多いテーマです。
結論から言えば、同日施術は技術的には可能ですが、ほとんどのケースで推奨しません。なぜ「可能だけど推奨しない」のか、そして「どうしても同時にしたい場合の正解」は何か——この記事で全論点を整理します。
縮毛矯正とカラーを同時にすると何が起きるか
縮毛矯正もカラーも、どちらも「髪の内部構造を薬剤で変化させる」施術です。この2つを同日に行うと、ダメージが単純加算ではなく乗算的に増加します。
縮毛矯正がもたらすダメージ
縮毛矯正の1剤(還元剤)は、髪内部のジスルフィド結合(S-S結合)を切断することでくせを取り除きます。このプロセスで髪のタンパク質・脂質・水分が流出します。その後のアイロン操作・2剤の酸化固定でさらに負荷がかかります。
カラーがもたらすダメージ
アルカリカラーはキューティクルを開いて内部に色素を入れる仕組みです。キューティクルを開く際にアルカリ剤が使われ、酸化剤(過酸化水素)が内部のメラニン色素を脱色・分解しながら発色させます。この工程でも水分・タンパク質の流出が起きます。
組み合わせると起きること
両方を同日に行うと、ただでさえ弱くなった髪に追い打ちをかける形になり:
- 毛髪内部のタンパク質流出が加速(断毛・切れ毛リスク上昇)
- キューティクルが完全に閉まりきらない状態でカラー剤が入るため、色ムラが出やすい
- 縮毛矯正の還元剤がカラー剤の酸化発色を妨げ、「色が入りにくい」「くすんだ発色」になることがある
- 施術時間が4〜6時間以上になり、頭皮への連続刺激が増す
「同時はNG」の正しい間隔設定

一般的に推奨されるのは1〜2週間の間隔を空けることです。
縮毛矯正 → カラーの場合(最も多いパターン)
縮毛矯正直後はキューティクルが不安定で、カラー剤が均一に浸透しません。また矯正によって流出したタンパク質がまだ補充されていない状態でカラーをかけると、ダメージが重症化します。最低1週間、理想は2週間の間隔を推奨します。
カラー → 縮毛矯正の場合
カラーの酸化がまだ進んでいる最初の数日間は、矯正の還元剤との相性が悪くなります。また明るくカラーした直後の毛は脆くなりやすく、アイロン操作でのダメージリスクが高まります。最低2週間の間隔が望ましいです。
どうしても同日にしたい場合の「正解」
仕事・旅行などの都合でどうしても1日で終わらせたい場合、以下の条件がそろっていれば同日施術のリスクを下げられます。
条件①:施術の順番を「矯正 → カラー」にする
必ず縮毛矯正を先に行い、カラーを後にします。逆(カラー先)はカラーで傷んだ毛に矯正をかけることになり、断毛リスクが格段に上がります。
条件②:カラー薬剤を低ダメージ処方に切り替える
酸性カラー・ノンアルカリ系カラーを使用することで、矯正後の毛へのアルカリ刺激を最小化します。コスタヘアーでは同日施術時に薬剤をより低刺激なものに変更し、過酸化水素の濃度も調整します。
条件③:間に補修処理を挟む
矯正終了後、カラー前に結合補修剤(例:オラプレックス)や[酸熱トリートメント](/column/san-netsu-treatment-complete-guide-2026-05-06)を挟むことで、弱くなった髪の内部構造をある程度回復させてからカラーに移れます。
条件④:担当スタイリストが髪の状態を見極める
同日施術の可否は「今日の髪の状態」によります。明らかなハイダメージ毛・ブリーチ歴・細毛・軟毛の場合は、スタイリストの判断で施術を分けることを強くお勧めします。コスタヘアーの各スタイリストの経験・得意分野はスタッフ紹介はこちらからご確認いただけます。
縮毛矯正後のカラーが「色が入りにくい」理由
縮毛矯正後しばらく経ってからカラーをしても「色が入りにくい」「すぐ抜ける」と感じる場合、以下の原因が考えられます。
原因①:矯正で毛のpHが変化している
アルカリ矯正後、毛のpHが長期間アルカリ側に傾いていることがあります。この状態ではカラーの酸化発色が不安定になることがあります。
原因②:タンパク質流出によるポーラスヘア
繰り返しの縮毛矯正で内部タンパク質が流出したポーラスヘアは、カラー剤が均一に入らず色ムラや色抜けが早まります。
対策:矯正後のホームケアでタンパク質補給型トリートメントを使用し、サロンではカラー前処理トリートメントを施すことで改善できます。
縮毛矯正のかかりが甘くなる「カラーしすぎ」問題
逆に、長年カラーを繰り返してきた毛は縮毛矯正の効果が出にくくなることがあります。メラニン色素が繰り返し脱色された毛では、矯正剤の還元力が正常に働きにくいためです。この場合、施術前に担当スタイリストへのカラー歴の申告が非常に重要になります。
まとめ:縮毛矯正とカラーの「正解スケジュール」
- 同日施術は原則推奨しない(ダメージ乗算・色ムラリスク)
- やむを得ない場合は矯正 → 低ダメージカラーの順で、補修処理を挟む
- 理想は縮毛矯正の2週間後にカラー
- カラー後に矯正をする場合は2週間以上の間隔を置く
コスタヘアーでは縮毛矯正とカラーの組み合わせについて、来店前のご相談も受け付けています。「どちらを先にするべきか」「今の髪状態で同日施術できるか」など、LINEやお問い合わせからもご質問いただけます。同時施術に関するその他の疑問はよくある質問でも紹介していますので、あわせてご確認ください。メニュー・料金はこちらからご確認のうえ、最適なスケジュールでご予約ください。
タグ
この記事は役に立ちましたか?
関連する記事

縮毛矯正のビビリ毛とは?原因・見分け方・修正方法を美容師が解説
縮毛矯正後に起こる「ビビリ毛」の原因と見分け方、サロンでの修正方法、自宅でのケア方法を美容師が解説します。ビビリ毛で悩んでいる方はコスタヘアー(多賀城・名取)へ…
約4分で読めます

縮毛矯正とカラーの同日施術リスクガイド|順番・間隔・ダメージ管理
縮毛矯正とカラーを同日に行う際のリスクと注意点を解説。施術の順番・ダメージ管理・間隔の取り方まで多賀城・名取のコスタヘアーが正直に解説。
約3分で読めます

縮毛矯正は秋がベストシーズン?梅雨明け後にかける理由と持続期間を美容師が解説
縮毛矯正を秋にかけるメリットと最適なタイミングを美容師が解説。梅雨・夏をやり過ごした髪へのケアと、秋〜冬にかけて縮毛矯正を長持ちさせる方法をご紹介します。
約5分で読めます

パーマとカラー、どちらが先?同日施術の可否と正しい順番を美容師が解説
パーマとカラーを同日にするとき、順番はどちらが先?髪へのダメージや色持ちへの影響を多賀城・名取のコスタヘアー美容師が詳しく解説します。同日施術のメリット・デメリ…
約8分で読めます

梅雨の縮毛矯正 vs ストレートパーマ|違い・持ち・ダメージを美容師が徹底比較
梅雨前に選ぶべきは縮毛矯正?ストレートパーマ?効果の違い・持続期間・ダメージ・向いている髪質を多賀城・名取のコスタヘアー美容師が徹底解説します。
約5分で読めます

縮毛矯正とカラー同日はダメージ2倍|推奨は1〜2週間空け|順番と相場
縮毛矯正とカラーの同日施術はダメージが単体の約2倍、推奨は1〜2週間空ける方式。順番は矯正→カラーが基本、酸性カラー併用で色持ち2倍、追加料金は通常+¥3,00…
約6分で読めます
この記事に関連するメニュー