
「酸性カラー」って最近よく聞くけど、普通のカラーと何が違うの?
美容室のメニューや SNS で「酸性カラー」という言葉を目にする機会が増えました。「ダメージが少ない」「色持ちがよい」などと紹介されることが多いですが、一般的なヘアカラーと何がどう違うのか、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、酸性カラーとアルカリカラー(いわゆる普通のヘアカラー)の仕組みの違いから、それぞれのメリット・デメリット、そしてどんな方に向いているのかを美容師の視点で解説します。
そもそもヘアカラーの「pH(ペーハー)」とは何か

ヘアカラーを理解するうえで欠かせないのが「pH(水素イオン濃度指数)」の概念です。
pH は 0〜14 の数値で表され、7 が中性、7 より低い数値が酸性、高い数値がアルカリ性を示します。私たちの髪の毛は健康な状態でpH 4.5〜5.5 程度の弱酸性に保たれています。
ヘアカラーは大きく「アルカリカラー」と「酸性カラー」の 2 種類に分けられ、それぞれ使用する薬剤の pH が異なります。
アルカリカラーとは
アルカリカラーは pH が 9〜11 程度のアルカリ性薬剤を使用する一般的なヘアカラーです。美容室で最もよく使われており、白髪染め・おしゃれ染めのほとんどがこちらに該当します。
アルカリ性の薬剤を使うことで髪の表面のキューティクルを開き、コルテックス(毛皮質)の内部まで色素を浸透させます。これにより豊富な発色と明るい色を出すことが可能ですが、その分キューティクルにダメージを与えやすいという特徴があります。
酸性カラーとは
酸性カラーは pH が 4〜6 程度の酸性〜中性の薬剤を使用するヘアカラーです。髪本来の等電点に近い pH で施術するため、キューティクルをほとんど開かずに染めることができます。
酸性カラーの中でも「HC カラー」「塩基性カラー」「酸性染料」など複数の種類がありますが、共通するのは「髪への負担を極力抑えた染め方」という点です。
アルカリカラーと酸性カラーの主な違い
| 比較項目 | アルカリカラー | 酸性カラー |
|---|---|---|
| pH | 9〜11(アルカリ性) | 4〜6(酸性〜中性) |
| 発色の明るさ | 明るいトーンも可能 | 暗め〜中程度が主 |
| 白髪への染まり | しっかり染まる | やや染まりにくい場合あり |
| ダメージ | 比較的高め | 低め |
| 色持ち | 4〜8 週間程度 | 2〜4 週間(製品差あり) |
| 料金 | 標準 | やや高め(製品コスト) |
酸性カラーのメリットとデメリット
メリット
1. 髪へのダメージが少ない
アルカリ剤を使わないためキューティクルへのダメージが抑えられます。繰り返しカラーをしていてもダメージの蓄積が起きにくく、髪のツヤを維持しやすいのが最大の特徴です。
2. 退色が緩やか(種類による)
酸性染料を使う場合、退色のスピードが比較的緩やかで、色がじわじわと薄くなるため色落ちのプロセスも楽しめます。
3. 頭皮への刺激が少ない
アルカリ剤を使わないため、頭皮が敏感な方や産後・授乳中の方でも比較的安心して施術を受けやすいです(ただし体調や個人差があるため、必ず事前相談が必要です)。
4. 既存のカラーの色味に干渉しにくい
アルカリ剤が髪内部に浸透しないため、ケアブリーチ後の繊細な色に重ねやすく、希望の仕上がりを維持しやすいです。
デメリット
1. 明るい色・白髪の完全なカバーが難しい
酸性カラーは基本的に髪を脱色する力がないため、明るいトーンへの変化や白髪の 100% カバーには向きません。
2. 色持ちが短い製品もある
HC カラー・塩基性カラーはシャンプーのたびに少しずつ色素が流れ出るため、アルカリカラーに比べて色持ちが短い場合があります。
3. 料金が高め
酸性カラーに対応した専用薬剤の製品コストが高いため、施術料金がアルカリカラーより高くなるケースがあります。具体的な料金はメニュー・料金はこちらからご確認いただけます。
酸性カラーが向いている人・向いていない人
酸性カラーが向いている人
- ケアブリーチ済みのハイダメージ毛で、さらなるダメージを避けたい
- 毎月カラーをしていてダメージが気になり始めた
- 自然なツヤ感・柔らかい質感を重視している
- 頭皮が敏感で、通常のカラーで染みたり痒くなったりする
- 暗め〜ミディアムトーンの色にしたい
アルカリカラーが向いている人・場面
- 白髪をしっかりカバーしたい
- 明るいトーンに仕上げたい
- コストパフォーマンスを重視する
- 長期間色持ちさせたい
なお白髪染めをご希望の方は、頭皮や髪への負担を抑えたオーガニックエキス配合の低刺激カラー剤(グレイカラー・白髪ぼかし)もご用意していますので、あわせてご相談ください。
コスタヘアーでの酸性カラーの扱いについて
コスタヘアーでは、お客様の髪質・ダメージレベル・ご要望に応じて、アルカリカラーと酸性カラーを使い分けています。「今の髪にはどちらが合っているか」「色持ちとダメージのバランスをどうとるか」など、カウンセリングの段階で丁寧にご説明します。
「最近カラーをするたびに手触りが悪くなってきた気がする」「ダメージを抑えながら色を楽しみたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。実際の仕上がりイメージはギャラリー・スタイル集でもご覧いただけます。
まとめ
酸性カラーとアルカリカラーの違いは、ひと言で言えば「どこまでキューティクルを開いて染めるか」という点にあります。アルカリカラーは明るさ・白髪カバー力に優れ、酸性カラーはダメージレス・ツヤ感に優れています。
どちらが正解というわけではなく、髪の状態・目的・ライフスタイルによって最適な選択は変わります。カラーを検討する際は、ぜひ[担当スタイリスト](/column/change-hair-stylist-timing-manner-guide-2026-05-07)に「酸性カラーはどうですか?」と気軽に聞いてみてください。多賀城店・名取店どちらでもご相談いただけますので、店舗案内はこちらからお近くの店舗をお選びください。
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