
なぜ6月は頭皮トラブルが増えるのか
5月のゴールデンウィークが明け、6月に入ると気温と湿度が急上昇し始めます。この時期は「まだ夏じゃないから大丈夫」と油断しがちですが、実は頭皮にとってもっとも過酷な季節の入り口です。
6月の頭皮ダメージの特徴は、汗・皮脂・紫外線が同時に増加することです。それぞれ単独でも十分に厄介な問題ですが、3つが重なると頭皮環境が急激に悪化します。具体的には次のような症状が増えます。
- 頭皮のべたつきやニオイ
- かゆみや炎症
- フケの増加
- 抜け毛の増加
- 髪のコシ・ツヤの低下
これらの症状は、適切なケアで大幅に軽減できます。今回は美容師の視点から、6月の頭皮を守るための3つのダメージ別対策と、その組み合わせ方を解説します。
【ダメージ1】汗による頭皮トラブルの対策

汗が頭皮に与える影響
汗そのものは弱酸性であり、適切に洗い流せば大きな問題にはなりません。問題は、汗が残ったまま時間が経つことです。汗に含まれる塩分や乳酸が蒸発し、頭皮に残留すると、以下のような悪影響が出ます。
- 頭皮の酸化・炎症
- 雑菌の繁殖によるニオイ
- かゆみや湿疹の発生
特に汗をかきやすい季節は、頭皮の雑菌が増えやすい環境になります。
汗対策のポイント
シャンプーのタイミング:汗をかいた日はできるだけ早めに頭を洗いましょう。汗をかいてから4〜6時間以内に洗うのが理想です。ただし、1日に2回以上洗うと皮脂を落としすぎて乾燥を招くため、汗が気になる場合は「お湯だけのすすぎ」で対応するのも一つの方法です。
シャワーの温度:夏場は38〜39℃のぬるめのシャワーがおすすめです。熱いシャワーは頭皮の皮脂を過剰に落とし、その後の皮脂分泌量を増やしてしまう可能性があります。
スポーツ・運動後:運動後に頭皮の汗をそのままにしておくのは特に避けましょう。乾いたタオルで軽く押さえて汗を吸収させるだけでもトラブルを軽減できます。
【ダメージ2】皮脂過剰分泌の対策
気温上昇で皮脂が増える理由
気温が上がると、体の皮脂腺が活発になります。頭皮は顔の2〜3倍の皮脂腺が集中しているため、特に皮脂分泌量が多い部位です。6月の気温上昇により、頭皮からの皮脂分泌が一気に増え、べたつきやニオイの原因になります。
一方で、皮脂は頭皮を保護する役割も果たしています。皮脂を完全に除去しようとすると、頭皮が乾燥して、今度は乾燥対策として皮脂を過剰分泌するという悪循環に陥ります。
皮脂バランスを整えるシャンプーの選び方
皮脂対策には、スカルプケア系または脂性肌向けのシャンプーが適しています。ただし、洗浄力が高すぎるものは逆効果になる場合があるため、成分を確認して選びましょう。
おすすめ成分:
- アミノ酸系洗浄成分(ラウロイルメチルアラニンNa など):皮脂を落としすぎず、適度な洗浄力がある
- 茶葉エキス・緑茶エキス:皮脂の酸化を防ぐ抗酸化成分
- 炭酸成分:毛穴の汚れを浮かせて洗浄力を補助
避けた方が良いもの:
- ラウレス硫酸ナトリウムなどの高洗浄力成分を大量に含むもの(頭皮の乾燥を引き起こす)
正しいシャンプーの仕方
- シャンプー前に38〜39℃のお湯でしっかりと予洗いをする(約1〜2分)
- 手のひらでシャンプーを軽く泡立ててから頭皮につける
- 指の腹を使って頭皮をやさしくマッサージするように洗う(爪を立てない)
- すすぎは最低2〜3分かけてしっかりと行う
シャンプーの時間よりも、すすぎが不十分なことが皮脂過剰の原因になることが多いです。しっかりとすすぐことを意識しましょう。
【ダメージ3】紫外線ダメージの対策
頭皮にも紫外線ダメージがある
「紫外線ケアは顔や体に行うもの」というイメージがありますが、頭皮も紫外線を直接受ける部位です。特に分け目やつむじ周辺は、毛が薄くなりやすく、紫外線のダメージを受けやすい部分です。
紫外線が頭皮に与えるダメージは以下の通りです。
- 頭皮の乾燥・皮膚のバリア機能の低下
- 抜け毛・薄毛の原因になる可能性
- [ヘアカラー](/column/hair-color-skin-tone-warm-cool-selection-guide-2026-05-22)の褪色促進
- 髪のパサつき・ダメージ
頭皮の紫外線対策方法
帽子の活用:最も手軽で効果的な方法です。通気性の良いキャップや日よけ帽子を活用しましょう。ただし、長時間の使用は蒸れによる頭皮トラブルの原因になるため、定期的に外して換気することも大切です。
UVカットスプレー:頭皮・髪用のUVカットスプレーが市販されています。スプレーをしてから出かけることで、紫外線ダメージを軽減できます。スタイリングの最後に使用するタイプが多く、使いやすい製品です。
日傘:紫外線を防ぎつつ、頭皮の蒸れを防ぐという意味では日傘が最もバランスが取れています。特に屋外で長時間過ごす機会が多い方におすすめです。
三重ケアを無理なく実践するルーティン
汗・皮脂・紫外線の3つをすべて対策しようとすると、ケアが複雑になりすぎる場合があります。日常の習慣として続けやすいルーティンをご提案します。
朝のルーティン
- シャンプーは夜に行い、朝は基本的に洗わない(皮脂は朝は適度に残している方が良い)
- 出かける前にUVカットスプレーを頭皮・髪に使用
- 帽子を持参する
夜のルーティン
- 帰宅後、汗が気になる場合はまずぬるめのお湯で予洗い
- スカルプケア系シャンプーで頭皮を丁寧に洗浄
- トリートメントは頭皮を避けて毛先中心に使用
- ドライヤーで根元からしっかり乾かす(生乾きは雑菌繁殖の原因)
週1〜2回のスペシャルケア
- 炭酸系シャンプーや頭皮クレンジングを使って、毛穴の汚れを深部からリセット
- ヘッドマッサージで血行を促進し、頭皮環境を整える
サロンで受けられる頭皮ケアメニュー
自宅ケアだけでは解消しにくい頭皮トラブルには、サロンでの専門的なケアも有効です。
スキャルプトリートメント:美容室での頭皮ケアメニューで、毛穴の汚れを除去しながら頭皮に必要な栄養を補給します。自宅ではできないプロによるケアが受けられます。
炭酸ヘッドスパ:炭酸ガスを含む専用の液剤で頭皮を洗浄するメニューです。通常のシャンプーよりも毛穴の汚れを落としやすく、血行促進効果も期待できます。
ヘッドマッサージ:美容師による丁寧なヘッドマッサージは、リラクゼーション効果だけでなく、頭皮の血行改善や皮脂の均等化にも効果があります。
まとめ
6月の頭皮トラブルは、汗・皮脂・紫外線の三重ダメージが重なって起こります。それぞれの原因に対してアプローチすることで、頭皮を健やかに保つことができます。
最も大切なのは「早めの対策」です。気温が急上昇し始める6月に入ったら、すぐにシャンプーやケアを見直しましょう。自宅ケアだけでは改善しない場合は、美容室でのスカルプケアメニューも積極的に活用してみてください。
コスタヘアーでは、頭皮の状態に合わせたスキャルプケアメニューをご用意しています。お気軽にご相談ください。
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