
近年SNSを中心に広まっている「ヒートレスカール」という言葉を聞いたことはありますか?コテやストレートアイロンなどの熱を一切使わず、自然なウェーブやカールを作るスタイリング技術のことです。本記事では、美容師の観点からヒートレスカールの仕組み・代表的な方法・失敗しないコツを詳しく解説します。
ヒートレスカールとは
ヒートレスカール(Heatless Curl)とは、高温の器具を使わずに髪にカールやウェーブを作るスタイリング法の総称です。コテやアイロンは設定温度が160〜220℃になることも多く、毎日使用すると髪のタンパク質が変性して乾燥・切れ毛・パサつきの原因になります。
ヒートレスカールではそのような熱ダメージが発生しないため、ダメージを気にしながらもカールスタイルを楽しみたい方や、カラー・パーマをした後でできる限り髪をいたわりたい方に適しています。
また、コテを毎日使う手間が省けるため、時短スタイリングとしても注目されています。
代表的なヒートレスカールの方法

1. 三つ編みウェーブ
最もシンプルで再現性が高い方法です。
手順
- 洗髪後、8〜9割乾かした状態でスタート(濡れたまま固定すると崩れやすい)
- 髪全体を左右に分けてそれぞれ三つ編みにする
- 毛先をピンで固定し、スプレーを軽く振って仕上げる
- 自然乾燥で1〜2時間、またはドライヤーで乾かす
- ほぐしてフィニッシュスプレーで整える
向いている髪の長さ:ミディアム〜ロング。ショートやボブには向きにくいです。
仕上がりの特徴:ザックリとした自然なウェーブ。細かく分けるほどウェーブが細かくなります。
2. ねじりウェーブ(ロープツイスト)
三つ編みよりもウェーブが細かく、仕上がりが縦ロールに近くなる方法です。
手順
- 8〜9割乾かした状態で、セクションを細かく分ける(4〜8束)
- 各束を根元から毛先に向かってきつくねじる
- ねじった束を丸めてピンで留める
- 乾燥後、丸めを解いてほぐしていく
向いている髪の長さ:ミディアム〜ロング。セクションが細かいほど細かいカールになります。
仕上がりの特徴:ふんわりとした縦カール〜ウェーブ。結婚式や特別なシーンにも向いています。
3. お湯カール(バニラロールスプレー)
ヘアスプレーを使って整形したカールに、ぬるま湯のスチームや霧吹きをあてることでカールを固定する方法です。サロンでも使われるテクニックを自宅で再現できます。
手順
- ドライした状態でカールを作る(指に巻きつける or コームで形作る)
- スタイリングスプレーを軽くあてて形をキープする
- 霧吹きを使ってぬるま湯を軽くミストする
- 形を崩さず、自然乾燥させる
仕上がりの特徴:弾力のあるリングカール。小さいカールを作りやすいです。
4. お湯シャワー後のブローだけで作る自然波ウェーブ
ドライヤーを上手に使いながら熱を最小限にする方法です。ヒートレスの中では唯一「熱」を使いますが、コテより大幅に低ダメージです。
手順
- タオルドライ後、ドライヤーを弱風・中温に設定
- 髪を左右に揺らしながら乾かす(上から下に向けてブロー)
- 7割乾いたところでデフューザーを取り付け、クシャクシャと根元から動かしながら乾かす
- 自然乾燥で仕上げ、ほぐしてフィニッシュスプレーをかける
仕上がりの特徴:柔らかい動きのある波ウェーブ。くせ毛の方が使うとくせを活かしやすいです。
ヒートレスカールを成功させるコツ
髪の乾燥状態がカギ
濡れすぎた状態で固定するとカールが定着しにくく、乾かした後にウェーブが出ません。「完全乾燥の直前」約8〜9割乾いた状態が理想です。霧吹きで軽く湿らせてから固定するのも有効です。
スタイリング剤を先につける
ヒートレスカールの定着力を高めるには、カールを作る前にスタイリング剤をつけることが重要です。向いている剤種は以下の通りです。
| スタイリング剤 | 向いているケース |
|---|---|
| ムース(泡状) | ウェーブを強めに出したいとき、細い髪 |
| ヘアミルク | 保湿重視・自然な柔らかウェーブ |
| ヘアミスト(軽量) | 繊細なウェーブ・ふんわり感重視 |
| ワックス(柔らかめ) | 束感・無造作ウェーブ |
ヘアオイルはカールが取れやすくなるため、固定後に仕上げとして使うのがベターです。
固定時間は最低2時間
三つ編み・ロープツイストいずれの方法も、最低2時間の固定時間が必要です。就寝前に作って朝ほぐすと効率が良いです。ただし、就寝中は崩れやすいため、シルク素材の枕カバーを使うか、ヘアネットで保護するとウェーブが長持ちします。
「ほぐし方」が仕上がりを決める
カールを解いた直後は束感が強くなっています。
- 指でやさしく1本ずつほぐす(コームは使わない)
- 上から下に向かって軽く触れながらほぐす
- フィニッシュスプレーで仕上げて固定する
ほぐしすぎるとウェーブが消えてしまうため、適度にボリュームを残すイメージで行います。
サロンパーマとの使い分け
ヒートレスカールは「一時的なウェーブ」なので、毎回スタイリングする手間がかかります。「毎日手軽にウェーブスタイルを楽しみたい」「ウェーブに飽きたらすぐ元に戻したい」という方には向いていますが、継続して使うのが負担に感じる方はサロンのパーマも選択肢になります。
パーマをかけることで、毎日のスタイリング時間を大幅に短縮できます。コスタヘアーでは、ダメージを最小限に抑えたケアパーマ・デジタルパーマなどを取り扱っており、カウンセリングで希望のウェーブ感と髪の状態に合わせてご提案しています。「ヒートレスカールで試してみたけど、毎日続けるのが大変」と感じたら、パーマへの切り替えを相談してみてください。
まとめ
ヒートレスカールは、コテやアイロンを使わずに髪を傷めることなくウェーブを楽しめる方法です。基本の三つ編みウェーブから、ねじりウェーブ、お湯カールまで複数の方法があり、髪の長さや仕上がりの好みに合わせて選べます。重要なのは「8〜9割乾いた状態でスタート」「スタイリング剤をあらかじめなじませる」「固定時間を十分に取る」の3点です。日常的に熱スタイリングを減らしたい方はぜひ試してみてください。
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