
コテやヘアアイロンを使ったセルフスタイリングは、今や多くの人の毎朝のルーティンです。しかしプレート温度は150〜220℃にも達し、使い方を誤ると簡単に皮膚に軽度から中等度の熱傷を負ってしまいます。美容室の現場でも「自宅でコテを使っていて生え際や耳、首筋をやけどしてしまった」というお客様の相談は少なくありません。この記事では、コテ・ヘアアイロンによるやけどがなぜ起きやすいのか、その予防策、そして万が一やけどをしてしまった際の正しい対処法を美容師の視点から解説します。
なぜコテ・アイロンでやけどが起きやすいのか
ヘアアイロンによるやけどが多発する理由はいくつかあります。まず、プレートやバレルの表面温度は非常に高く、髪だけでなく肌に触れた瞬間に熱が伝わります。特に前髪を巻く際やもみあげ・襟足付近をセットする際は、器具が耳や首、生え際の皮膚に接触しやすく、油断すると一瞬で赤みや水ぶくれができてしまいます。
また、寝ぐせ直しや朝の忙しい時間帯に急いで使用すると、手元が不安定になりやすく、うっかり地肌やまぶた付近をかすめてしまうケースもあります。長い髪を一気に挟もうとして髪束が多くなりすぎると、アイロンの開閉時に指先や手の甲が挟まれることも珍しくありません。低温だから安全と思われがちな150℃程度の設定でも、同じ場所に数秒以上触れ続ければ低温熱傷を起こす可能性がある点も見落とされがちです。
さらに、寝室や脱衣所など狭い空間で使用する場合、コード部分が体に触れたり、置き場所を誤って直後に熱いプレート面へ手が触れてしまう事故も報告されています。加熱直後・使用直後のコテは見た目では熱さが分かりにくいため、油断による接触ややけどが起こりやすいのです。
やけどを防ぐための正しい使い方

まず基本として、髪質や毛量に合わせて適切な温度設定を選ぶことが大切です。
| 髪質 | 目安の温度設定 |
|---|---|
| 細い髪・ダメージが気になる髪 | 120〜160℃程度 |
| 標準的な髪質 | 160〜180℃程度 |
| くせが強く伸びにくい髪 | 200℃を超える設定は避け、必要な場合は美容室で縮毛矯正など専門施術を検討する方が肌にも髪にも安全です |
前髪や顔まわりを巻くときは、耳・こめかみ・まぶたから指2本分ほど距離を取り、アイロンの先端が肌に向かないよう角度を意識しましょう。片手で髪を持ち上げて地肌から離す、もう片手でアイロンを扱うという「二段階操作」を習慣にすると接触事故を大きく減らせます。襟足やうなじ部分は鏡が見えにくく死角になりやすいため、手鏡を併用するか、思い切ってその部分は美容室でのセットに任せるのも一つの方法です。
耐熱手袋やアイロン専用の当て布を使うのも有効です。特に耳周りの細かい毛束を扱うときは、耐熱グローブをはめた手でガードしながら作業すると安心感が違います。使用後のコテはすぐに耐熱マットや専用スタンドに置き、子どもやペットの手が届かない場所で冷めるまで管理することも忘れないでください。電源を切った直後でも表面温度はしばらく高いままなので、油断は禁物です。
もしやけどをしてしまったら
万が一コテやアイロンで皮膚にやけどを負ってしまった場合、まず行うべきは流水での冷却です。
- やけどをした部分を流水(できれば15〜20℃程度の水道水)で15〜20分程度、痛みが和らぐまで冷やし続けます。氷を直接肌に当てると凍傷や血流障害を招く恐れがあるため、氷嚢を使う場合はタオルなどで包んでから当てるようにしましょう。
- 水ぶくれ(水疱)ができている場合は、自己判断でつぶさないことが重要です。水疱は皮膚を保護し感染を防ぐ役割を果たしているため、破ってしまうと治癒が遅れたり跡が残るリスクが高まります。
- 冷却後は清潔なガーゼなどで軽く覆い、市販の熱傷用軟膏を使う場合は説明書に従います。
- 痛みや腫れが強い場合や範囲が広い場合、水疱が大きい場合は自己処置にこだわらず早めに皮膚科を受診してください。
顔まわりや目のそばのやけどは特に注意が必要です。腫れや充血が引かない、視界に違和感がある場合はすぐに眼科・皮膚科で診てもらいましょう。跡が残りやすい部位でもあるため、自己判断でメイクや紫外線対策を怠らず、医師の指示に従ったアフターケアを行うことが、きれいな状態で回復させるための近道です。
美容室でできるサポートとセルフケアの見直し
コスタヘアーでは、セルフスタイリングでのやけどや髪の傷みに悩むお客様からのご相談も多くいただきます。ご自身での温度設定や巻き方に不安がある場合は、来店時に美容師へ直接使い方を確認していただくのもおすすめです。髪質やクセの強さに合わせた適切な温度帯、巻きやすい持ち方、道具の選び方まで、プロの視点からアドバイスできます。
また、頻繁にコテやアイロンを使う方は、熱によるダメージが蓄積しやすいため、定期的なトリートメントで髪内部の水分・タンパク質を補い、乾燥や切れ毛を防ぐケアも並行して行うことをおすすめします。宮城県多賀城市・名取市エリアで自宅でのスタイリングに不安がある方は、ぜひ一度コスタヘアーへご相談ください。安全で無理のないセルフケアの方法を一緒に見つけていきましょう。
タグ
この記事は役に立ちましたか?
関連する記事

コテ・ヘアアイロンの熱ダメージを最小化する毎日のケア術|美容師が教える正しい使い方
コテやヘアアイロンを毎日使っても髪のダメージを最小限に抑えるための温度設定・使い方・前後のケアを多賀城・名取のコスタヘアー美容師が解説します。
約6分で読めます

うなじ・えりあしの整え方完全ガイド|美容師が教える首まわりのセルフケアとサロン活用術
うなじ・えりあしの産毛・うぶ毛の整え方を美容師が解説。自宅でできるセルフケア方法、美容室でのメニューの頼み方、NG処理方法、髪型との相性まで徹底解説。首まわりを…
約7分で読めます

白髪を抜くと増えるって本当?美容師が解説する正しい白髪との付き合い方
白髪を抜くと増えるという噂に医学的根拠はないが、抜く習慣は毛穴や頭皮を傷つけるリスクがある。正しい原因の理解と、抜く以外の白髪との付き合い方を美容師が解説する。
約6分で読めます

つむじが割れる・はねる原因と対策|美容師が教えるセルフケアとスタイリング術
つむじ周りの髪が割れたりはねたりする原因をタイプ別に整理し、乾かし方やスタイリング剤の選び方、美容室でできる対策まで解説します。
約5分で読めます

縮毛矯正した髪にパーマはかけられる?|期間の目安とダメージリスクを美容師が解説
縮毛矯正した髪にパーマをかけることの難しさと、ダメージを抑えるために空けるべき期間の目安、部分的な組み合わせ方、美容師への相談ポイントを解説します。
約5分で読めます

頭皮ケアの誤解・都市伝説を美容師が徹底検証|正しいスカルプケアの向き合い方
頭皮ケアにまつわるよくある誤解や思い込みを美容師の視点で検証し、正しいセルフケアの考え方をわかりやすく解説します。
約7分で読めます
店舗開業ワンストップ
テナント探しから内装・看板・初期集客までワンストップで支援。
この記事に関連するメニュー