
ケアカラーとは何か
「ケアカラー」とは、ヘアケア成分を配合した、または施術中にトリートメントを同時処理する仕組みを持つヘアカラーの総称です。一般的なアルカリカラーと比較して、染色と同時に髪の補修・保護を行えることが最大の特徴です。
美容室では「コスメカラー」「ケアカラー」「プレミアムカラー」などさまざまな呼び方があるため、サロンによって指す内容が異なることもあります。共通するのは「染めながらも髪をいたわる」という設計思想です。
カラーリングを繰り返すと、アルカリ成分がキューティクルを開き、染料を髪内部に浸透させる際にダメージが蓄積します。ケアカラーはこのプロセスに介入し、施術後の手触りや艶を維持しやすくするものです。
通常カラーとケアカラーの違い

薬剤の違い
通常のアルカリカラーは、アルカリ剤・酸化染料・過酸化水素(オキシ)で構成されています。ケアカラーは、これらの成分に加えてアミノ酸・CMC・ケラチン・セラミドなどのケア成分が配合されており、染色しながら同時補修を行います。
また、一部のケアカラーシステムでは、「前処理剤(プレトリートメント)」「後処理剤(アフタートリートメント)」を組み合わせることで、ダメージの発生そのものを最小化するアプローチを採ります。
仕上がりの違い
ケアカラーは仕上がりのもちもち感、ツヤ感、手触りが通常カラーと比べて優れている傾向があります。特にすでにダメージが蓄積している方や、繰り返しカラーをしている方ほど、その差を実感しやすいといえます。
費用の違い
ケアカラーは薬剤コストがかかるため、通常カラーよりも施術料金が割高になることが一般的です。サロンによって差がありますが、1,000円〜3,000円ほど上乗せになるケースが多いです。
ケアカラーに向いている人
ケアカラーが特に有効なのは以下のような方です。
カラーを繰り返しているダメージ毛の方
すでにキューティクルが傷んでいる状態では、通常カラーを重ねるたびにダメージが蓄積します。ケアカラーを選ぶことで、染めるたびに髪の状態が改善に向かう可能性があります。
パーマとカラーを両立したい方
パーマとカラーを両立している方は、どちらの施術もダメージが大きいため、ケアカラーを活用してダメージの蓄積を抑えることが重要です。
手触り・ツヤを重視する方
仕上がりのクオリティにこだわりがある方は、ケアカラーに変えることで「染めるたびに髪がきれいになる」という体験を得やすくなります。
頭皮への刺激が気になる方
低刺激処方のケアカラーでは、アルカリ度を下げた「弱アルカリ性」「酸性」に近い薬剤を使用するものもあり、頭皮への刺激を抑えながら染められます。
ケアカラーの代表的な種類
アミノ酸系ケアカラー
アミノ酸を配合した薬剤で、髪の主成分であるケラチンタンパクと親和性が高く、施術中の補修効果が期待できます。柔らかな発色と手触りの改善が特徴です。
オイルインカラー
ホホバオイル・アルガンオイル・シアバターなどの植物性オイルを配合したカラーです。オイルがキューティクルをコーティングしながら染色するため、ツヤ感が増しやすいです。
酸性ケアカラー(コスメカラー)
アルカリを使わず酸性または中性に近い域で染色するカラーです。通常のアルカリカラーほど脱色力はありませんが、ダメージが最小限で済みます。白髪が多い方や、すでに明るい髪を落ち着かせたい方に向いています。
トリートメント同時処理型
カラー剤自体にケア成分を加えるのではなく、施術中に専用のトリートメントをカラー剤に混ぜたり、放置時間中に浸透させたりするシステムです。サロンごとに採用しているブランドや手順が異なります。
ケアカラーの施術の流れ
- カウンセリング:現在の髪のダメージ状態、白髪の有無、求める発色・仕上がりを確認
- 前処理(サロンによる):プレトリートメントを髪に塗布してダメージを事前にケア
- カラー剤の塗布:ケアカラー薬剤を塗布。ケア成分が染色中に浸透
- 放置時間:薬剤のメーカーや処方によって異なるが、15〜30分が目安
- 洗い流し・後処理:カラー剤を流した後、専用のアフタートリートメントで仕上げ
- スタイリング:乾燥後の手触りやツヤを確認
ケアカラー後のホームケアのポイント
サロンでのケアカラーの効果を長持ちさせるには、自宅でのホームケアが重要です。
カラーシャンプー・カラートリートメントを使う
毎日のシャンプーで色は徐々に落ちていきます。カラーシャンプー(紫/シルバー/ピンク等の色補正機能付き)を週2〜3回使うことで色持ちを延ばせます。
洗い流さないトリートメントでコーティング
ドライヤーの熱から守るため、タオルドライ後に[アウトバストリートメント](/column/in-bath-vs-out-bath-treatment-guide-2026-05-11)(ヘアオイル・ヘアミルク)を塗布しましょう。ケアカラーで施したケア成分の流出を抑える効果もあります。
シャンプーはぬるめのお湯で
熱すぎるお湯はキューティクルを開かせ、色落ちを早めます。38〜40℃のぬるめのお湯でやさしく洗いましょう。
まとめ:ダメージが気になるなら一度ケアカラーを試してみよう
ケアカラーは「カラーを続けるほど髪が傷む」という従来のジレンマを解消するために開発されたメニューです。特に繰り返しカラーをしている方、パーマとの併用で髪の傷みを感じている方には、通常カラーからの切り替えが大きなターニングポイントになります。
コスタヘアーでは、カウンセリングの際に現在の髪の状態に合わせた最適なカラーメニューをご提案しています。「ケアカラーに興味があるけれど何から始めればいいか分からない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
タグ
この記事は役に立ちましたか?
関連する記事

市販ヘアカラーとサロンカラーの違いを美容師が徹底解説|仕上がり・ダメージ・コストを比較
市販ヘアカラーとサロンカラーは何が違うの?成分・仕上がり・ダメージ・コスト・色持ちを美容師が正直に比較。セルフカラーとプロカラーをどう使い分けるか、多賀城・名取…
約5分で読めます

プレミアムカラーとは?通常カラーと何が違うのか美容師が徹底解説【決定版】
プレミアムカラーと通常カラーの違いを美容師が徹底解説。薬剤成分・ダメージ差・色持ち・費用対効果まで、選ぶべき人の条件を具体的に整理。多賀城・名取のコスタヘアーが…
約6分で読めます

ローライトカラーとは?ハイライトとの違い・効果・オーダーのコツを美容師が解説
ローライトカラーは、暗い色を部分的に入れて立体感・自然な陰影を演出するカラー技術です。ハイライトとの違いや、どんな人に向いているか、失敗しないオーダー方法まで美…
約5分で読めます

バーガンディ・ボルドーヘアカラーの選び方ガイド|ブリーチなしで叶える深みのある赤紫を美容師が解説
バーガンディ・ボルドー・ワインレッドなど赤紫系ヘアカラーの種類と選び方、ブリーチなしでの発色可否、色落ちの傾向、日常ケアのコツを美容師が詳しく解説します。
約6分で読めます

グリーンカラーヘアの選び方完全ガイド|カーキ・フォレスト・エメラルドの特徴と頼み方を美容師が解説
グリーン系ヘアカラーを初めて試したい方に向け、カーキ・フォレストグリーン・エメラルド・セージなど種類ごとの特徴と色落ちの傾向、ブリーチの必要性、頼み方のコツを美…
約6分で読めます

セルフカラーの後悔を防ぐ|自宅染毛の失敗パターンと美容師のアドバイス
自宅でヘアカラーをして「こんなはずじゃなかった」と後悔した経験はありませんか。ムラ染め・チリつき・予想外の色味など、よくある失敗パターンと美容師が教えるリカバリ…
約5分で読めます
関連グループサイト
この記事に関連するメニュー