
梅雨の季節になると、「髪が膨らんで広がる」「朝セットしてもすぐ崩れる」「パーマのウェーブが取れてしまった」というお悩みが急増します。これらはすべて、湿気(水分)が髪の構造に影響を与えることで起きる現象です。
くせ毛の方はもちろん、パーマをかけている方も梅雨は悩みのシーズン。今回は、くせ毛・パーマそれぞれの「梅雨対策」を、自宅ケアとサロン施術の両面から解説します。
なぜ梅雨に髪が広がるのか
髪の毛はタンパク質(ケラチン)でできており、内部に「水素結合」という結合が存在します。この水素結合は、水分(湿気)によって簡単に切れ、乾燥すると再び結合する性質があります。
くせ毛の方は髪の断面が楕円形や扁平な形をしており、内部構造の偏りによって水分を吸収すると「うねり」が出やすくなります。一方でパーマをかけた髪も、ウェーブの形が水分で変形しやすい状態になっています。
つまり「くせ毛が広がる」「パーマが崩れる」どちらも、根本の原因は湿気による水素結合の変化です。
くせ毛の梅雨対策:自宅でできること

シャンプー・コンディショナーの見直し
高保湿・低刺激のシャンプーに切り替えることで、髪内部の水分バランスを整えられます。洗浄力が強すぎるシャンプーは必要な油分まで落としてしまい、乾燥→湿気吸収→うねりのサイクルを悪化させます。
アミノ酸系や低刺激処方のシャンプーと、コーティング力の高いコンディショナー・トリートメントの組み合わせが梅雨に向いています。
[アウトバストリートメント](/column/in-bath-vs-out-bath-treatment-guide-2026-05-11)で「壁」をつくる
洗い流さないタイプのトリートメント(オイル・ミルク・クリーム)をドライヤー前に使うことが重要です。髪の表面にコーティングを作ることで、外からの湿気の侵入を防ぎます。
- オイルタイプ:高いコーティング力、重め・まとまりやすい
- ミルクタイプ:軽い仕上がり、自然な動きを残したい場合
- クリームタイプ:保湿と束感のバランスが良く、くせ毛向き
ドライヤーは「根元から」「完全乾燥」が大原則
半乾きで自然乾燥すると、乾く過程で湿気を吸い続けてうねりが出やすくなります。ドライヤーは根元をしっかり乾かし、最後に冷風で仕上げることでキューティクルが引き締まります。
[スタイリング剤](/column/humidity-resistant-hairstyle-rainy-day-guide)でくせを「封じ込める」
朝のスタイリングには、くせ毛用の「まとまりタイプ」スタイリング剤を使います。バームやソフトワックスを手のひらに薄く伸ばして、濡れた状態(半乾き)か乾いた状態のどちらかに統一してなじませましょう。中途半端なタイミングで使うと仕上がりが不均一になります。
パーマをかけている人の梅雨対策
パーマが「崩れる」と「取れる」は別の話
梅雨に「パーマが崩れた」という場合、次の2種類があります。
- 形が出すぎる(広がる・ぼわっとする):湿気でウェーブが強く出すぎている状態
- 形が出なくなる(ダレる・取れる):ダメージや時間経過でパーマが弱くなっている状態
どちらもケア方法が違います。「広がりすぎ」はスタイリング剤でウェーブをコントロールすることで改善でき、「パーマが取れた」場合はかけ直しやトリートメントで対処します。
梅雨のパーマスタイリングの基本
ウェットスタイリング(濡れた状態で仕上げる)
パーマは濡れた状態がウェーブの最も出やすいタイミングです。タオルドライ後にムースやウェット系スタイリング剤をなじませ、ディフューザー(風が拡散するドライヤーアタッチメント)で乾かすか、自然乾燥させると綺麗なウェーブが出ます。
握るように乾かす・引っ張らない
くせ毛もパーマも、乾かすときに引っ張ると形が崩れます。毛束を手で包むように握りながら乾かすのが基本です。
梅雨にパーマをかけ直すタイミングは?
梅雨前(5月上旬〜中旬)か、梅雨明け後(7月下旬〜8月)がパーマをかけ直す最適タイミングです。梅雨の最中にかけることも技術的には問題ありませんが、施術直後は特にウェーブが強く出やすいため、仕上がりの確認には少し時間が必要です。
梅雨にサロンで受けたい施術の選び方
くせ毛向け:縮毛矯正 vs 酸性矯正 vs 酸熱トリートメント
| 施術 | 効果 | 向いている髪質 |
|---|---|---|
| 縮毛矯正 | 強い直毛化 | 強いくせ・波状毛 |
| 酸性縮毛矯正 | ナチュラルストレート、ダメージ少 | ダメージ毛・細い髪 |
| 酸熱トリートメント | サラツヤ・くせを和らげる | 軽いくせ・うねり |
梅雨対策として「完全にまっすぐにしたい」なら縮毛矯正・酸性矯正、「ある程度まとまればいい」「トリートメント効果も欲しい」なら酸熱トリートメントが向いています。
パーマ向け:かける前に知っておくこと
梅雨時期にパーマをかける場合、以下の点を美容師に相談しておきましょう。
- ウェーブの強さを少し弱めに設定する:梅雨はウェーブが出やすいため、梅雨以外の季節なら「ちょうどいい」強さが梅雨には強すぎることがあります
- ダメージケアを優先する:傷んでいる髪は湿気を吸いやすくなります。施術前にトリートメントで土台を整えることが重要です
- スタイリング方法を確認する:施術後のスタイリング指導を受けることで、梅雨でも綺麗なウェーブをキープできます
まとめ
梅雨の髪悩みは「くせ毛・パーマともに湿気対策が根本」です。自宅ケアでは保湿・コーティング・完全乾燥が基本、サロンでは自分のくせの強さやパーマの状態に合わせた施術を選ぶことが大切です。
「梅雨前に何かしたい」「毎年この季節に髪が崩れて困る」というお悩みがあれば、ぜひコスタヘアーにご相談ください。あなたの髪質と生活スタイルに合わせた最適なプランをご提案します。
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