
「ブリーチをしたいけどダメージが心配」「カラーのダメージを最小限にしたい」そんな方に近年注目されているのが、プレックス系トリートメントです。「オラプレックス」「ファイバープレックス」など様々な商品名で呼ばれますが、その仕組みと効果をわかりやすく解説します。美容室でのブリーチやカラーは、髪内部のタンパク質の結合を薬剤によって一時的に壊すことで色を入れたり明るくしたりする施術です。プレックス系トリートメントは、この壊れた結合をケアしながら施術を進めるための薬剤であり、表面をコーティングするだけのトリートメントとは役割が異なります。
プレックス系トリートメントとは
プレックス系トリートメントとは、ブリーチやカラー施術中に混ぜる(または同時に使用する)ことで、薬剤によるダメージを大幅に軽減するテクノロジーの総称です。
代表的な製品として以下が知られています。
- オラプレックス(Olaplex):アメリカ発。ビス-アミノプロピルジグリコールジマレアートを主成分とする先駆的製品
- ファイバープレックス(FibrePlex):シュワルツコフ(Schwarzkopf)のプレックス系製品
- スマートボンド(SmartBond):ロレアルのボンドストレングスナー
- Kパール(K-Plex):ケラスターゼのラインナップ
これらはメーカーや成分は異なりますが、「毛髪内部のジスルフィド結合(シスチン結合)を修復・保護する」という目的は共通しています。これらは基本的に美容室専売品として扱われており、カラー剤やブリーチ剤と組み合わせて使用することを前提に作られています。市販のホームケア用ヘアマスクとは有効成分や設計の考え方が異なるため、同じ「トリートメント」という言葉でも役割が別物だと捉えると理解しやすくなります。
仕組み:なぜダメージを防げるのか

髪の強度を担っているのは、ケラチンタンパク質のシステイン同士が結びついた**ジスルフィド結合(SS結合)**です。ブリーチやカラーの薬剤はこのSS結合を切断してしまいます。
プレックス系トリートメントの有効成分は、切断されたSS結合を再結合させたり、新たな結合を形成することで髪の内部構造を補強します。
イメージとしては、「薬剤で切れたはしごを同時に修理しながら施術する」ような感覚です。プレックス系トリートメントを使わない場合でも施術自体は可能ですが、結合を補強するステップがない分、髪内部のダメージが蓄積しやすくなります。特にブリーチを複数回に分けて行う工程や、パウダーブリーチを使う施術では、この差が仕上がりの手触りやその後の髪の状態に表れやすくなります。
具体的な効果
プレックス系を使用することで期待できる効果は以下の通りです。
- ブリーチ施術中のダメージを大幅に軽減:髪が切れにくくなり、チリチリになるリスクが下がる
- カラーの発色が均一になりやすい:健全な髪内部からカラーが定着するため
- 手触り・質感の改善:施術後の髪がやわらかく、なめらかになる
- 繰り返し施術のダメージを抑える:ホームケア用のステップ3(テイクホーム)を使うことで施術間のケアもできる
これらの効果は、表面をコーティングして一時的に手触りを良くするタイプのトリートメントとは異なり、髪の内部構造にアプローチすることによるものです。ただし、すでに傷んでしまった髪をすべて元の状態に戻すものではなく、施術中のダメージを抑えて今の髪の状態をできるだけ維持するためのケアだと理解しておくことが大切です。
使用するタイミング
プレックス系トリートメントは大きく3つのステップで使います(製品によって異なります)。
| ステップ | タイミング | 用途 |
|---|---|---|
| Step 1 | ブリーチ・カラー剤に混ぜる | 施術中のダメージ軽減 |
| Step 2 | シャンプー後のトリートメント | 結合の再形成・補強 |
| Step 3 | ホームケア(持ち帰り) | 日常的な維持・補修 |
どのステップまで行うかは、その日の髪の状態や施術内容に応じて美容師が判断します。ダメージが大きくなりやすい施術ほど、プレックス系トリートメントを組み合わせる意味が大きくなります。
ボンドビルダーとの違い
「ボンドビルダー」はプレックス系トリートメントの上位概念的な呼び名で、プレックス系もボンドビルダーの一種です。厳密には成分アプローチが製品によって異なり、
- オラプレックスタイプ:新しい結合を形成するアプローチ
- 脂肪酸系アプローチ:毛髪脂質(CMC)を補給する形式
などがあります。どちらもダメージ軽減・補修が目的ですが、主成分・得意領域が異なります。どちらのアプローチを採用しているかは製品によって異なるため、気になる場合は施術を担当する美容師に確認するとよいでしょう。
向いている方
- ブリーチを使ったケアブリーチやフルカラーで明るい髪色を楽しみたい方
- 繰り返しカラーで髪が細くなってきた・切れやすくなってきた方
- 縮毛矯正とカラーを同時期に行う予定の方
- すでにダメージがあるのに今後もカラーを続けたい方
いずれの場合も、プレックス系トリートメントを使うかどうかや、どのステップまで組み合わせるかは、髪の状態を見た上で美容師が判断します。気になる方は施術前のカウンセリングで相談してみるとよいでしょう。
よくある質問
プレックス系トリートメントを使えば、ブリーチのダメージはまったくなくなりますか? いいえ、ダメージそのものをゼロにするものではありません。薬剤が髪に作用する仕組み自体は変わらないため、施術によるダメージを軽減することはできても、なくすことはできません。
すべての美容室で受けられますか? プレックス系トリートメントは美容室専売の製品のため、導入している美容室でのみ受けられます。メニューへの記載があるか、来店時にスタッフへ確認すると安心です。
ホームケア用の商品だけ使えば、サロンでの施術中のケアは不要ですか? ホームケア用のステップは日常的な維持・補修が目的です。ブリーチやカラー施術中に行う工程とは役割が異なるため、ホームケアだけで代替できるものではありません。
カラーをしていない髪にも意味がありますか? プレックス系トリートメントは、ブリーチやカラーなど薬剤によるダメージを受けた髪、またはこれから薬剤施術を受ける髪のケアを目的としています。薬剤施術を行わない髪に単体で使う場合とは前提が異なります。
コスタヘアーでのプレックスケア対応
コスタヘアーでは、ブリーチ・カラー施術に合わせてプレックス系トリートメントを組み合わせたメニューをご提案しています。メニューの詳細や料金はメニュー・料金はこちらからご確認いただけます。「ダメージが心配でブリーチを躊躇している」「今の髪の状態でカラーできるか知りたい」という方は、多賀城店のご案内・名取店のご案内からお近くの店舗をチェックの上、お気軽にご相談ください。仕上がりのイメージはギャラリー・スタイル集でもご覧いただけます。
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