
熱スタイリングとダメージの関係
コテ・ヘアアイロン・ホットカーラーは、一度の使用でも180〜230度という高温を髪に与えます。髪のタンパク質(ケラチン)は約150度以上で変性し始めるため、毎日の熱スタイリングは髪の内部構造を少しずつ壊します。ダメージが蓄積すると、枝毛・切れ毛・色落ちの加速・パサつきの原因となります。
「でもおしゃれはしたい」「髪をまとめたい」という方に活用してほしいのが「ヒートレススタイリング」です。アイロンや高温の道具を使わずに、スタイリングを仕上げる技術です。
熱以外にも、髪へのダメージ要因は日常のなかにいくつもあります。濡れた髪を強くブラッシングする、タオルでゴシゴシとこすって乾かすといった摩擦も、熱と同じくキューティクルを傷める原因になります。ヒートレススタイリングを取り入れる際は、タオルドライで水分を優しく押さえるように拭き取り、乾かす前に目の粗いコームで毛先からとかしておくと、仕上がりのうねりやパサつきを抑えやすくなります。
ヒートレスで作るウェーブ・カール

ブレードアウト(三つ編みカール)
- シャワー後、70〜80%乾いた状態で髪全体にスタイリングクリームを薄くなじませる
- 3〜5束に分けて緩めに三つ編みを作る(細かく作るほどウェーブが細かくなる)
- そのまま一晩寝る
- 翌朝、三つ編みをほどいてフィンガーコーミングで整える
自然なウェーブが出て、特にロング〜ミディアムヘアの方に好まれるテクニックです。スタイリングクリームを使うことで広がりを防ぎつつ、ウェーブのツヤが増します。
三つ編みの本数や太さを変えることで、ウェーブの表情を調整できます。細めの三つ編みを多く作るほど細かいウェーブになり、太めの三つ編みを少なくすると大きくゆるやかな束感に仕上がります。完全に乾いた状態までしっかりキープしてからほどくと、型崩れしにくく持ちがよくなります。
バンドルロール(お団子カール)
- 乾いた髪またはセミウェットの髪を数束に分ける
- 各束を指でくるりと巻きつけてお団子状にし、ヘアピンで固定
- 1〜2時間そのままにする(または夜セットして朝解く)
- ピンを外して髪をほぐし、形を整える
全体ではなく「前髪」「顔周りのみ」部分的に使うだけでも印象が変わります。
巻きつける方向を左右で揃えると、顔周りの髪の流れが自然にまとまりやすくなります。オイルやクリームを少量なじませてから巻くと、ほどいたときの毛束にツヤが出やすくなるのであわせて試してみてください。
ヒートレスで作るストレート・まとめ髪
バナナクリップ・スクリュークリップ活用
まとめる・抑えるクリップをうまく使うと、根元を乾かした後の余分なボリュームを自然に落ち着かせられます。特にボリュームが出すぎるくせ毛の方は、ドライヤーで乾かしながら根元にクリップを当てると、時間とともに根元が落ち着きます。
耳の上あたりでハーフアップ状にまとめてクリップで留める方法も、顔周りをすっきり見せながらトップのボリュームを活かせるのでおすすめです。仕上げに時間をかけられない朝や、出かける前の身支度でも取り入れやすい方法です。
ハーフアップ・ローポニーテール
「スタイリングせずにまとめるだけ」でも、まとめ方を変えるとおしゃれ度が変わります。ゆるめのローポニーテールや、バームをなじませてからまとめるハーフアップは清潔感を保ちつつ簡単にできる方法です。毛先にはバームを少量なじませると、まとまりとツヤが出て仕上がりがきれいになります。
ゴムで結んだあとに、髪を一束だけ取って結び目の根元に巻きつけて隠すと、ゴムが見えないすっきりとした印象に仕上がります。特別な道具を使わずにできる方法なので、普段のまとめ髪にも取り入れやすいテクニックです。
ヒートレスを補完するスタイリング剤の選び方
ヘアバーム・ヘアオイル系
天然成分由来のヘアバームや植物性ヘアオイルは、熱を使わなくてもツヤとまとまりを与える優れたスタイリング剤です。ホホバオイル・アルガンオイル・シアバター系のアイテムがよく使われます。少量を手のひらに伸ばして毛先を中心になじませましょう。
スタイリングクリーム・ミルク
セミウェットの状態でなじませると、乾燥後もウェーブやカールを保持しながら広がりを抑えます。カラーリングをしている方や、ブリーチ毛の方には保湿成分が豊富なスタイリングミルクがおすすめです。
洗い流さないトリートメント
お風呂上がりのタオルドライ後、洗い流さないトリートメントを毛先中心になじませてから乾かすと、ドライヤーの熱による乾燥を抑えることができます。ヒートレススタイリングを行う前になじませておくと指通りがよくなり、三つ編みやお団子がまとまりやすくなるという利点もあります。
いつもアイロンを使っている方へのアドバイス
熱スタイリングを完全にやめる必要はありません。「週3日はヒートレスで仕上げる」などのルールを設けるだけで、髪の熱ダメージ蓄積を大幅に減らせます。また、使う場合は150度以下の低温設定と、アイロン前のヒートプロテクタントスプレー使用を心がけましょう。
就寝時は摩擦の少ないシルクやサテン素材の枕カバーを使うと、寝ている間の髪へのダメージを抑えながら、ヒートレスで作ったウェーブも崩れにくくなります。三つ編みやお団子のまま眠る方は、あわせて取り入れてみてください。
コスタヘアーでは、髪質に合わせたスタイリング方法やおすすめ製品のアドバイスも承っています。ダメージが気になる方はカウンセリング時にご相談ください。
よくある質問
雨や湿気が多い日でも使えますか
湿気の影響を受けやすいのは事実ですが、スタイリングクリームやオイルで髪の表面をコーティングしておくと、湿気によるうねりや広がりを抑えやすくなります。バナナクリップやまとめ髪と組み合わせると、さらに崩れにくくなります。
くせ毛でも同じ方法でできますか
くせ毛の方は、もともとの髪の動きを活かせるため、ヒートレススタイリングとの相性がよい傾向があります。三つ編みやお団子の作り方自体は直毛の方と同じで問題ありませんが、くせの強さによって仕上がりの出方が変わるため、束の太さや時間を少しずつ調整しながら自分に合うやり方を見つけていくのがおすすめです。
まとめ
ヒートレススタイリングは、特別な道具や技術がなくても今日から始められます。三つ編みカールやヘアオイルの活用から試してみて、髪へのダメージを減らしながらおしゃれを楽しみましょう。
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