
「後ろ姿の写真を見たら頭が平らに見えた」「美容室で髪を切ってもらってもトップはふんわりするのに後頭部だけ物足りない」——そんな感覚をお持ちの方は、いわゆる「絶壁頭」と呼ばれる骨格の特徴に当てはまるかもしれません。今回は美容師の視点から、絶壁頭の特徴と、カット・スタイリングでの丸みの出し方について解説します。
絶壁頭とは何か
絶壁頭とは、後頭部(頭の後ろ側、特にハチの下から襟足にかけての部分)が平らに近い状態に見える頭の形の特徴を指す言葉です。骨格そのものの丸み方には個人差があり、日本人の頭の形は欧米の方と比べて比較的平らな傾向があるとも言われます。あくまで骨格の特徴のひとつであり、悪いことでも珍しいことでもありません。
後頭部が平らに見えると、横から見たシルエットが直線的になりやすく、髪型によっては頭が大きく見えたり、逆に薄く見えたりすることがあります。特に短めのヘアスタイルやタイトにまとめた髪型では、骨格の凹凸がそのままシルエットに反映されやすいため、後頭部の丸みが気になりやすい傾向があります。
大切なのは、骨格そのものを変えることはできなくても、カットの技術とスタイリングの工夫によって、見た目のシルエットに丸みを持たせることは十分可能だという点です。
カットで丸みを出す考え方

後頭部に丸みのあるシルエットを作るために、美容師はカットの段階でいくつかの工夫を取り入れます。代表的な考え方をご紹介します。
- レイヤー(段差)を入れる:後頭部の髪に段差をつけることで、髪自体にふくらみが生まれ、平らな部分をカバーしやすくなります。段差の入れ方や範囲は髪質や毛量によって調整が必要です。
- 質感調整でボリューム感を出す:毛先を軽くしすぎず、内側にある程度の量感を残すことで、髪がぺたんとつぶれにくくなり、後頭部にふくらみを持たせやすくなります。
- 顔まわり・トップとのバランス設計:後頭部だけを意識してカットすると全体のバランスが崩れることがあるため、トップや顔まわりの長さ・段差との連動を考えながら全体のシルエットを設計することが重要です。
これらの技法は髪質(直毛かくせ毛か、毛量の多い少ない)や髪の長さによって適した方法が変わります。同じ「丸みを出すカット」であっても、一人ひとりの髪の特徴に合わせて調整することで、より自然な仕上がりに近づきます。
スタイリングでボリュームを持たせる方法
カットで土台を作った後は、日々のスタイリングでも後頭部の丸みを意識することができます。
まずドライヤーの当て方です。髪の根元、特に後頭部の根元を立ち上げるように、下から風を送りながら乾かすことを意識すると、自然なふくらみが出やすくなります。上から風を当てて髪を寝かせるように乾かしてしまうと、平らな印象がより強調されてしまうため注意が必要です。
また、根元に立ち上がりを出すためのスタイリング剤を活用するのも一つの方法です。ワックスやムースなど、髪質や髪型に合わせたアイテムを根元付近に少量なじませることで、ふんわりとした質感をキープしやすくなります。逆に、重みのあるオイル系のアイテムを後頭部全体に使うと、せっかくのボリュームがつぶれてしまうことがあるため、使う部位と量のバランスを意識しましょう。
ヘアアレンジをする場合も、後頭部の高さを意識して結び位置を工夫したり、トップと後頭部の間にひと手間加えてふくらみを持たせたりすることで、平らな印象を和らげることができます。
美容室でのオーダーの仕方
「絶壁が気になる」という悩みを美容師に伝えるときは、写真や具体的な言葉で共有すると、意図が伝わりやすくなります。「後頭部にボリュームを出したい」「横から見たときに丸みのあるシルエットにしたい」など、目指したい見た目のイメージを伝えることで、より的確な提案を受けやすくなります。
また、普段のスタイリングにどのくらい時間をかけられるか、どんなスタイリング剤を使っているかといった情報も、美容師がカットやスタイリングの提案を考える上で参考になります。カットだけでなく、自宅でのブローやスタイリングの仕方まで含めて相談することで、日常的に理想のシルエットに近づけやすくなります。
まとめ
絶壁頭は骨格の特徴のひとつであり、カットの工夫とスタイリングの積み重ねによって、見た目の印象を大きく変えることができます。一人で悩まず、担当の美容師に後頭部の丸みについて具体的に相談してみることで、自分に合ったアプローチが見つかりやすくなります。コスタヘアーでは、カウンセリングの際にお客様の骨格や髪質を確認しながら、丸みのあるシルエット作りについてもご提案しています。気になる方は、ぜひ施術の際にご相談ください。
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